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リビングにて

 リビングにはすごい焦げ臭さが充満する。空気清浄機ががんばっている。部屋の窓を開けようと双葉が言っだか、外はポツポツと雨が降り始めた。


「「いっただきまーす」」


 非常時用(主に米を炊くのを忘れたとき)にとってあったコーンフレークを二人でソファーに座りながら食べる。これといった話す事もなく、ただただテレビのニュースの音が流れていてる。番組の企画で最近都内で話題のスイーツ屋の話題が流れ始めた瞬間、双葉が声をかけてきた。



「ねー、リオくん。夏休みここに行きたい!」


 俺らが住んでいるのは地方都市の人口30万くらいの街なので、都心まで行くのには時間がかかるし、何より電車賃がバカにならない。


「夏休み暇だったらなー」


 と、適当に流す。



 夏休みねー……



★ ★ ★



 歯を磨きながら鏡を見た。ちなみに双葉は一度自分の家に帰り、学校へ行く支度をしている。


「全く、これだから遺伝は!」


 おれは、自分の天パと寝癖に嫌気がさしていた。自分の受け継いだ遺伝に文句を言う権利とかあんまりないと思うが、仕方ない。


「今日は雨だしなー」


 ストレートにヘアアイロンをかけても、湿気ですぐに戻ってしまう。



「まあ、いーや。寝癖もあるし…」


 とヘアアイロンのこてで、自分の髪を整える。


「よし、いっちょあがり!」


 我ながらよく出来るようになってきたと思う。最初は苦戦して、クラスメイトから笑われたりもしたが、今では尊敬の眼差し!


「リオー」


 どこか懐かしい声が聞こえた。

一瞬、肩に乗せていたヘアアイロンが肌に触れる。


「あっつ!」


 しかし、今はそれどころではない。今は声の主が一番気になる

 

 周りを見回すが誰もいない。ただ、鏡に自分の姿が映るだけ

 しばらくたっても、何もなかった。いや、元々何もなかったのかもしれない。ただただ俺の空見

俺は制服に着替えるために二階へと向かった。




★ ★ ★


 あと、数段で二階に達するところで俺はあることに気づいた。


「やっば!今日体育あるからコンタクトをつけないと…」


 俺は体育のある日は必ずコンタクトをつけると、決めている。一言で言うと、”邪魔くさい”からだ。

体育のある日は必ずと言ったが、なにせ俺が持っているのは2ウィークのものなので、毎日コンタクトをつける。



 一階まで降りてコンタクトのケースをあける。たまに、ゴミが浮いていてイライラする。更に、毎回毎回外した後に指で洗うのが負担である。その為、あまり大声では言えないが昨日洗うのをサボった。(コンタクト使用者あるあるネタのはず!)

 コンタクトをつけようとしたその時、2度目の遺伝子のイタズラが発動した。

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