初歩魔法
「そういえばさ、ユウナ」
「どうしたの?リオ」
俺たち二人は山坂家を出てすぐの道を歩いている。
「俺さ、もう魔力とかすっからかんじゃん?もし、ユウナさんの魔法量が多すぎるのなら、少し分けていただきたいのですが ?」
「ああ…でもねリオ。もし分けたとしてもリオはまだ魔法を覚えてないでしょ?」
ぐっ…鋭いとこを突くな
「じゃ、じゃあ教えてくれます?金田先生!!」
「もー!その名前で呼ばないでよ!!んー、この辺に人目のつかない場所とかない??」
「えっと…この辺にはねー…」
待て待て待て、雲雀ヶ丘リオよ、今この子はなんと言った?人目のつかない場所?それなら、少し歩くけど自分の家に誘い込んだらどうだろうか。それなら正当な理由でこの美少女を家に招き入れられのではないか?!城主が俺となっている我が家に…
行けッ!!俺!!ユウナを誘うんだ!
「あっ、あのーユウナ?い…今からうち行かない?」
「えっ?」
「いや、ウチなら周囲の目とか気にしなくていいし、ウチなら異世界に行くときに必要なデカイ鏡あるしっ?!!」
くっ…少し食い込みすぎたか?
「いや、でもリオに教えようとしたのは火を使ったりする魔法もあるんだよ…万が一火事になったりしたら…」
「あ、じゃあ 庭使おう!燃えるとしても芝だけだし、火を扱う前に水の魔法を覚えればいいし!!」
「わっ…わかったよ!リオがそんなに推すのなら、いいよ!リオの家まで案内して」
そこで何を思ったのか…俺は
「ピー!自宅へ案内します。所要時間は10分です」
もう何言ってるんだよ俺は!俺はカーナビじゃないっつーの!女の子が家に来るからって何でこんなにアガッてるんだ?毎日双葉が来てるが、ユウナはまた少し違うと思う。とにかくアガリすぎて変なことを言ってしまった。でも、どう修正しようか…チラリとユウナの方に目をやると肩を少し震わせている。何か怒らせることを言ったのだろうか…そう思った次の瞬間
「ぷっ!」
と、可愛いユウナの吹き出す音が聞こえた。
★ ★ ★
「あははははは!」
ここは雲雀ヶ丘家の前の玄関。俺はバックの中の鍵を探しているが、隣にいるユウナ(今はバカ笑いしてるもしかして?残念美少女?)がうるさいし、なかなか鍵が見当たらないないわで物凄くイライラしていた。
「あのさー…ユウナ もう少し静かにしてくれる?」
流石に10分近くも隣で笑われるとイラッとくる。
「えー、いや。リオが面白いのが悪いんだよ!!目的地に着いた??」
いや、今更気づいたのかよ…
「あぁ、着いたよ、、チャチャッと魔法覚えて真斗を助けようよ!」
「うん!じゃあ、鍵あけるよ?」
「はぁ?なんでユウナが持ってるの?どうりで見当たらないわけだよ…」
「あのね、申し訳ないんだけど魔法で鍵を盗らせていただきました!」
これ以上ない笑顔で窃盗しましたと明言してきた。いや、可愛いから許すゲドさー
「はぁー、まずはその窃盗魔法教えてくれる?」
「うん!たくさん教えてあげるよ!頑張ろ♪」
たくさんだって…あはははは。頑張るしかないか… 真斗 待ってろよ!!




