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呼び出し

 物理の授業が終わった後にミーちゃん先生が俺の元へやってきて、こう言った。



「雲雀ヶ丘くん。放課後に私の元へ来なさい!」



先生は、なんか最後にドヤ顔しながら言ってきた。(結構可愛い…)


 じゃなくって、リオの頭の中は大混乱になった。”この俺が…真面目に生き続け16年で、先生からの呼び出しなんか一度も食らった事のない俺が…”と。しかし、リオには希望もあった、委員会やクラスについてのお話である。だか、正直に言って前者も後者も思い当たる節がない…  



「あ、一つあったわ」



 リオが思いつく唯一の呼び出しの理由それは…先ほど双葉と言い合い(すごく低レベル)である。しかし、まさかあの程度で呼び出すのはおかしい。ますます、訳が分からなくなった。なぜ自分を呼び出したかリオが聞こうとした時には既にミーちゃん先生は教室からいなくなっていた。俺は、ここ最近の出来事などの振り返り始めたのであった。


 結論…振り返ってみたら、案の定記憶の欠落が多々あった。(アニメヲタクの末期だから、飲み込み早い)二日ほど前に塾があったはずなのだが、行った覚えがない。昼休みの間に塾の校舎に電話をしてみたところ、俺自身がその日に欠席をする旨を伝えていたとのこと。これは、ミーちゃん先生がどこかで絡んでると考えて(超勝手)色々な仮説を立ててみる。例えば、ミーちゃん先生が未来人だとか、宇宙人だとか…そんな若干のウキウキを連れて(周りから見ると不審者)俺はミーちゃん先生の元へと向かった。



★ ★ ★



ミーちゃん先生のあとについて行くまま俺は移動教室以外では来た事のない南棟の一階にやってきた。奥から2番目にある物理教室の前で先生は止まり、入れと促された。入った瞬間に”ドスン”と、大きな音がした。それが自分の頭をイスで殴られたのだとリオ自身が気づくのに、3秒かかった。



★ ★ ★



気がついたら、自分は夢の中にいた。

「必ず見つけ出して、帰ってきます」

と、黒髪ショートのミーちゃん先生に似た美少女やその家族、山坂に言い放ち、威勢良く池に飛び込む昨日の自分。ユウナの、黒髪ショートの美少女と、その日両親の誤解を解くために、解きたくて元の世界に戻っていく自分。そして、アホらしく頭を打ち異世界であったことすべてを忘れ、今まで通りの生活をリスタートさせようとしていた自分…





ぬけて、なくなって、忘れていたはずの記憶が熱烈に鮮明に思い出される。

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