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夏生詩集3

友だち

作者: 夏生

しばらく会っていなかった

友だちが

ふわりと私の胸の中に

入って消えた夢を見た


心配と懐かしさと

会えなかった寂しさで

心がいっぱいになって


メールを送信

すぐに返信

と思ったら

送信不可の突き返し

繰り返し


友だちとの記憶が

揺れて崩れて


暗い言葉が

整列して

つめたい風が吹き

灰色の言葉が

きれいに語り


不、義理の

償いの言葉が

座り込んで


嫌われた

離れてしまった

花占いの

空っぽなリズム

響いて


もう一度

メールアドレスを打ち直し

送信

完了に一息ついて


返信なく

また、騒ぎ


夜中に

「メールありがとう…」

の文字がぼやけて見えて


騒ぎはおさまり

灯りがともり

間の抜けた音が

口からこぼれた




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