第48話「三回戦 ジャッジメントタイム」
これはもらった!
相手はこちらがAカップというのを気づいていないだろう。
おそらくEカップで勝利を掴んだと思っているはずだ。
「それではジャッジに入ります」
やがて計測を終えた犬神が、右手を挙げて宣言した。
「判定結果出ました。横溝Aカップ、隅田……Cカップ。よって勝者、隅田!」
「なっ!?」
慌てて松本に目をやると、彼女は意地悪そうにペロっと舌を出す。
「なかなかのもんでしょ? 背中からお腹、あらゆる所からお肉集めてるからね」
「向こうも盛ってたのか……」
「そっちの子はパッド? 盛り方下手すぎー」松本は手をプラプラして、自陣に戻っていった。
「まさか、この俺が見抜けないとは……」
「女の人って、凄いですねー」法家が感心したように言う。
「パコちゃん、インリちゃん、今度一緒にテクニック教えてもらお!」ねとりだけがなぜか鼻息が荒い。
「わ、私は別に……(どれくらい大きくなるんだろ)」「インリ、興味ないもん!」
偽乳対決はまさかの敗北。完全に勝利を焦ったか。
ここで切り札となるAカップを持っていかれたのは痛い。
残りの相手、四宮、坂口に関しても、たかしは自信をなくしていた。
「坂口も本当にAカップなのか……? 俺の時みたいに、実はサラシ巻いてるとか……」
「坂口って子のサイズなら、インリ知ってるかもー」インリがウキウキでバンザイした。
「知ってるって……それ本当か!?」
「うん。ほら、八木沼と一緒に更衣室に突入してた時、その子のブラを持ち帰っちゃったことあるんだよぉー。確かにAカップって書いてあったよー」
「でかした、インリ!」
よし、かろうじて勝ち筋は見えた。
「だが、もう一人の四宮、奴も偽乳の可能性が……」
「あの子は本物だよ」
今度はパコが断言した。
「女子の胸ってね、盛ってるか盛ってないかの見分け方があるの。ポイントは谷間」
そう言ってパコは、ねとりの胸を後ろからガッっと寄せてあげた。
「痛い痛い痛い!」
「よく見て。この場合は、思いっきり寄せて上げてるから、盛ってる子の谷間はYの形になる」
パコは両手をパッっと離す。
「もうー、パコちゃん強引なんだからっ」
ねとりを無視してパコは続ける。
「んで、本物の子は、左右をブラで包んでるだけだから谷間がIの形になるのね。
松本は前から嘘臭いなと思ってたけど、四宮は本物だと思うよ。
獅子王と一緒にいた時、あの子たちの谷間、上からよーく見てたから」
「それは助かる……って、知ってたなら、さっき言えよ!」
「この勝負に興味ないし(別に、妬んでなんかいないし)」
「ああ、そういうこと……」
とにかく、インリとパコのおかげで、ついにサイズが確定した。
相手の残りカードは、AカップとEカップだ。隠したり、盛ってる可能性はほぼない。
それに、こっちにはまだ切り札が残っている。学園一の巨乳、後藤が。
「時は来た……」
勝ちはこちらのものだ。




