第47話「三回戦 ブラ好きメン・ドーモ」
◆三回戦 先攻:隅田 後攻:横溝
たかしは二戦目勝利の味を噛みしめていた。
賭けに勝った。ハッキリ言って、二戦目で勝ちを拾えたのは大きい。
なぜなら、この勝負は後になればなるほど、限定された手持ちでの勝負になるからだ。
隅田は表情を崩していないが、内心だいぶ焦っていることだろう。
そろそろ相手の残りカードにも気を配らなければならない。
実は、たかしは知っているのだ。隅田側の残りカードを。
キーとなったのは、この学園一番の巨乳の後藤だった。
話を聞きだしていくうちにわかったのだ。
彼女が見かけたのは、隅田側の選抜メンバー発表の場だったのだと。
『この五人で行く』という言葉が印象的だったという。
最初は半信半疑だったが、これまでに出てきたメンバーは彼女の話に出てきた女の子と合致していた。
その話を元に考えると、残りの勝負に出てくるメンバーは松本、四宮、坂口の三人だった。
偶然、全員を知っていたので、サイズの目星はついている。
松本、四宮は二人とも髪を染めていて、派手目の巨乳グループに属している。
どちらもかなりの巨乳でEカップ以上はあるだろう。
以前、獅子王の左右に陣取っていたので、気になって調べていた次第だ。
一方、坂口は地味めの子。長身だがスレンダーな印象がある。
単純に考えれば、Eカップが二人、Aカップが一人といったところか。
このゲームでは必ず、AからEまでのカップを揃えなければならない。
先に出た女の子二人は、DカップとBカップだったので、勝負に出さない、
もう一人がCカップだったと考えるのが妥当だろう。
つまりこの勝負、残り人数は三人だが、サイズに限ればEカップかAカップかの二択ということだ。
たかしは心の中でガッツポーズをしていた。
相手がEカップがAカップかということは、こちらはAカップを出しておけば負けはないのだ。
もし幸運にもここで勝利できれば、二勝一分けとなり、実質勝負はここで決まる。
そんなたかしの思考を知ってか知らずか、隅田は充分すぎるほど悩んだ後、
「セット」
メンバーの一人をスタンバイルームに呼び込んだ。
隅田は若干緊張しているのか、組んだ腕を指でトントンしている。
まさか自分の手札が全部知られているとは思いもしないだろう。
ただ焦ってはいけない。
あくまでもこちらは、相手の思考を読むふりをしてカードを出さなければならない。
下手に警戒されても、今後の勝負がやりにくくなるだけだ。
たかしは少し悩んだふりをした後、もう一人の秘密兵器をスタンバイルームに導いた。
「セット!」
場合によってシルエット作戦に使おうとしていた秘密兵器。
その名は盛りのA子。パッドを詰めて巨乳にカモフラージュさせ、潜ませていたのだ。
Aカップで相手のEカップを狩れれば、二勝一分け。
その後、二敗して引き分けたとしても、Eカップを取ってることで、サイズ合計でも有利になる。
運命の分かれ目。犬神が両方のルームを確認し、宣言する。
「オープン!」
隅田側から出てきたのは、巨乳軍団のうちの一人、松本だった。
これはもらった!
相手はこちらがAカップというのを気づいていないだろう。
おそらくEカップで勝利を掴んだと思っているはずだ。
「それではジャッジに入ります」




