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第46話「二回戦 ジャッジメントタイム」

「おまえは甘い」


 たかしの声が、隅田の呟きを打ち破った。


「甘いというのはどういう意味だ?」


「見ていればわかる」


 すると計測を終えた犬神が、右手を挙げて宣言した。


「判定結果出ました。隅田Bカップ。横溝……Cカップ。よって勝者横溝!」


「なん……だと……」


 隅田の目の前の景色が一瞬歪んだ。


「審判、どういうことだ?」


 その問いには、横溝が得意げに答えた。


「おまえは気付かなかったのか? 彼女の秘められた魅力に」


「魅力?」


「彼女は学園を代表するスポーツ少女。故に秘密を抱いていたのさ」


 そう言うと横溝は、スポーツ少女に拝み倒す。


「ちょっとだけ、ちょっとだけ見せてもらえない?」


「えー、恥ずかしいな……」


 そう言って彼女は、制服のボタンをひとつ、またひとつ外していく。

 やがて彼女の胸元が露わになった。そこに巻かれていたのは、キツキツのさらし。


「走るとこすれて痛いんだよね。揺れて邪魔だから、部活がある日はこうしてるの」


 その子は照れ臭そうにはにかんだ。


「隠れ巨乳か……!」


 隅田はふと気付く。


「まさか……カーテン越しに彼女のシルエットを見せたのも!?」


「ああ、計算済みだ」たかしは得意げに微笑む。「そのための人材も用意してな」


「ちょ、ちょっと待って!」


 三五七が頭を抱えながら質問する。


「そもそもアンタは、なんで彼女がさらしを巻いてるって知ってたの?」


「毎日見てれば、日によって大きさが違うことに気づくだろ?

 揺れ方、重心の移動の具合、張りの違いによって体調だって推察できる。

 教室から校庭だって見えるし」


「部活中も見てたの!?」


「自分のご主人だけど、あたしが謝ります。すいません」


 ねとりが深々と頭を下げた。

 その辺の話には興味がない隅田は、冷静に尋ねる。


「それでも彼女はCカップだ。俺が、より大きいカップで勝ちにくるとは思わなかったか?」


「あんたは目先の欲には捕らわれないタイプだ。この先の勝負も考えて、最小限の力で確保しに来ると読んでいた。その慎重さが仇になったな」


「なるほど」


 隅田は納得した。二戦して一敗一分け。


「これは……正直苦しいかもしれないな」

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