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第40話「希望の胸 エスパイアール」

 隅田は首に手をやりながら歩く。


「やれやれ、なんだって俺はこんな勝負を受けてしまったのだろう。とはいえ俺も男だ、女子の胸に興味がないわけではない。だが大きさを聞いて回ったとすれば、変態確定ではないか。明日からの学園生活に重大な支障が生じる。まあいい、三五七と一緒なら翌日には忘れてくれるだろう。一度は引き受けた勝負だ、真面目にやるしかない」


 三五七がグイグイ先を歩く。


「ほら、クマ、スカウト急ぐわよ!」


「そう慌てるな、三五七」


 隅田は冷静に呟いた。


「この勝負にはひとつポイントがある。そのポイントさえ抑えれば勝てる」


 携帯を取り出し、連絡を取る。たまたま持っていた番号が役に立った。


「もしもし? ひとつお願いがあるんだが――」


 電話を切って、しばらくしてやってきたのは数人の女子。


「呼ばれたから来たんだけど」


 それは目に見えてわかる巨乳集団だった。

 三五七が自分のボディと比べる。


「うっ、私よりでかい」


「校内のほとんどの巨乳を集めてもらったからな」


「それにしても多すぎない?」


「全員を仲間にするわけじゃない。

 この勝負のポイントは『いかに巨乳を獲得するか』ではない。

『いかに相手が巨乳を獲得するのを防ぐか』だ」


 隅田は、女の子たちの方を向き直して警告する。


「最近、この学校にスタイルのいい子を狙う不審者が現れているようなんだ。

 スカウトと言って、人気のないところに女の子を連れ出して、襲いかかるらしい。

 みんなにも気を付けるよう、伝えておこうと思って」


「え、なにそれ怖い」


「この情報、友達にも広めてあげてくれ」


 巨乳軍団は頷きながら帰っていった。


「これで向こうは巨乳の確保に手間がかかるはず。

 あとは勝率を上げるための仕上げにかかるとしよう」


「私の力は?」


「それは勝負が始まった後で。切り札は一番最後に、だ」

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