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【転生】【異世界】【最強】【ハーレム】なんかクソくらえだ!  作者: 泥水啜
あそ部っ! ☆うちの体育館が突然ダンジョンに!?☆
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第33話「しゅごい、しゅごーい」

 実はイマジネ使いだった犬神が語る。


「けど一か所だけ間違いがあります。

 戦いの途中、法家が私を見たのは指示を仰いだからじゃない。

 私の動揺が伝わってしまったからです」


「動揺?」


「ええ、そう」


 犬神がキッっとねとりを睨みつける。


「その小娘が、朱鷺お姉さまにちょっかいだそうとするから!」


 それは犬神が初めて見せた、感情らしき感情だった。


 ねとりが手で口を覆い隠す。


「あらー、もしかして、そっちの道の方?」


「そうよ。お姉さまは、貴方達のような下賤の人間が近づいていい存在じゃない」


 そう言ってカタカタとパソコンをいじりだした。


「身長一六五センチ、体重四五キロ。バストDカップ。成績Aランク。

 趣味は紅茶の飲み比べ! 寝る時の恰好はネグリジェ! 元から人気者で、私は地味な一般人。

 接点なんてなかった。どうにかしたいと思っていたら、彼が現れた」


 犬神は法家に目をやる。


「能力を使って、せっかくお姉さまに近づけたのに!

 居心地のいい場所を作り上げたのに!」


 あそ部のメンバーは、犬神の演説もつゆ知らず、すやすや眠っていた。


「あるわけないじゃない、こんな部活!

 いるわけないじゃない、こんな人たち! 元勇者とか全部ウソよ!

 部も、メンバーの性格も、全部私が作り上げたの。

 くだらない日常から離れるための、非日常を!」


「犬神さん……」法家が彼女の肩を抱く。


「法家を生徒たちに認識させたのはなんのためだ?」


「あそ部を、形だけでも正式な部にするため、生徒会に忍ばせる人間が必要だったの。

 そうでもしなきゃ、部室なんて手に入らない」


 犬神が壊れたように笑う。


「せっかく、せっかく私だけの楽園を作り出したのに……」


 消沈する犬神に、たかしは告げた。


「だったら、自分だけの世界で好きにしてればよかったんだ。

 手を出してきたからには、奪われる覚悟もしとけ。それがこっちの日常だ」


 たかしのセリフがビシっと決まった。


 逆転勝利。犬神と法家の二人は、ただうなだれているだけだった。


「ふぅー、お疲れお疲れ」とねとり。


「しゅごーい、意外に頑張ってた」「悪くなかったよ(良くもなかったけど)」

 インリとパコもほめてくれる。


 たかしは勝利に酔いながらも、気持ちを切り替えた。


「さて、こっからが本題だ。法家、あんたが八木沼をスカウトしたのは間違いないな?」


「ええ、僕が彼を同盟に誘ったんです。犬神さんの命令で」


 法家は淡々と答えた。


「主人公同盟ってやつか。それは何だ?」

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