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魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
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裏返り 4

「……意外と簡単に見つかったわ」

「……みんなをどこに隠したんですか!」

「落ち着けコハク!」

 ようやく電灯が無事だった通路に戻ると、後方からコハクが現れた。手にはもう杖はないが、白い玉が彼女の手の中に漂っている。

「……セイさん! あなたは本当に裏切ったんですか!!」

「違う! ……アルネスが私を裏切ったんだ」

「……違う…違う違う違う違う違う違う違う違う違う!!」

 コハクは頭を抑え蹲って、そして、

「……そうよ、全てが私の敵よ」

「コハク、本当に待て!!」

「そうよそうよそうよ! ……なんで私、みんなを助けようとしたんだろ?」

 コハクの異常に坂波は歩み寄ろうとしたが、僕は止める。

「…離せ、ススノ!」

「無理。あれは『暴走』だから」

「『暴走』?」

 無知で仕方ない。だって利用されただけなら説明など受けるはずないから。

 そこで、コハクの魔法が数弾飛ばされた。

 僕と坂波はそれを斬ったり撃ち消したりし、

「こ、の!」

 僕はそのうちの一つを天井に放ち、天井は崩れ落ちた。

 今回は生き埋めではなく直前で避けた。あくまで間に障害物を作って時間を稼ぐ程度だけど、その『時間』が欲しかったのだ。

「……ん?」

 しかし同時、なぜが囲まれていた。それは人間にではなく、魔力の結界に。

「これ、あの子のと質が––––」


 ついで結界が消えると同時、何かを感じて僕は坂波と共に壁側に飛んだ。


 そして反対側の壁が、光に呑まれ、消えたときには広い廊下に変わっていた……。

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