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魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
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裏返り 2

「コハク、待て!」

 坂波は慌てるように静止するが、コハクと呼ばれた少女は震えつつも杖を僕に向ける。

「……み、みんなをどうするつもり!」

 一度下ろした彼らの心配をするあたり、彼らとは若干違うことがわかる。だからか坂波の慌てようには納得がいった。

「……更生させる為に連れて行くの」

「ど、どこに!」

「……そうね、考え方からすれば今までより怖いところ」

 瞬間光の球が頰を掠めた。

 彼女は手を震わせ、しかし正確に、あえて逸らすように放ったのが分かった。

 その一瞬でわかる。このコハクと呼ばれる少女は、少なくともアルナスにいるには優しすぎる。そして……。

「ススノ手を出すな。あの子は話せばきっと––––」

「無理ね」

 制す手を退け、僕はその子の前に一歩ずつ歩み寄る。

「……はじめに警告する。今すぐ敵意を消しなさい」

 杖を強く握るコハクに、僕は呼び出した黒剣を、杖に振り下ろした。

 杖は二つに割れる。核を壊した感覚がある為その杖にはもう力はない。でも––––。

「ススノ!」

 切り上げの一撃を坂波のあのナイフで後方から止められる。

「頼むススノ! もう杖はないんだ! だから––––」

 わかってない、と言おうとした時だった。


「あああああああああ!!」


 僕と坂波は一緒に弾き飛ばされた。

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