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魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
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黒歴史の継承者 5

 流石は大型闇組織の一人。ザースは距離をさらにとって魔法、そして左手から拳銃を交互に放つ。

 しかし坂波は、見惚れるほど華麗に切り裂いていく。火球も、弾丸も。

「……ありえないありえないありえない!! お前がリッパーな訳がない!」

「そう思うならそう思ったらいい––––だが」

 一瞬で坂波は位置を変え、故意的にそれた弾丸の斜線上に立って斬る。僕の、前で。

「……私の生徒にも、うちの部下にも手を出した時にその手は切り落とす」

「は、はは……守りながらできるわけ」


 ボトッ


 そこで、手が落ちた。もちろん奴の、拳銃を持った右手が。

「……あ、あ、ああああああああああ!!」

 遅れてくる痛みと、その瞬間が見えなかったことに対しての恐怖が男を発狂させる。

「嫌だ! 俺はまだ死にたくねー!」

「……何言っているんだザース?」

 叫ぶのをやめ、坂波が小首を傾げたのを真似る。が、

「……人殺してる地点で、私らはいつでも死んでんだよ」

 その首はそのまま地面に落ちた。

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