表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
192/273

黒歴史の継承者 3

 ……物心ついた頃から一人だった。


 少女はただスラムに捨てられ、ただ盗み、殺し、その腕を買う大人に利用されるだけされた後殺した。

 ただ生きる中で、ある時『力』を発現する。だが同時に多くの情報も流れ込んで苦しみ、今度は人格を変え、しかしやる事は変わらなかった。

 その『力』は関連性なく継承者される。その『力』はそういう形で生きていた。ある一時期に復活し、その人物像すら殺す力。

 その力は単純だったものの強力だった。


 ある時力と感情が矛盾を起こした。殺すことに嫌気が差した私。殺せと言う『力』。

 そんな時、彼が現れ、引き入れられた。彼は少女の力を理解し、その力を扱えるようにさせた。

 その頃から、同い年だった彼が大きな野望を持っていると告げられた。


「僕たちみたいな子供を救って回る偽善の集団を作る!」


 そう言った彼は有志を募り、本当に組織を作り上げた。

 当初はただのガキの集団。だけどあらゆる地域で捨てられた子供、戦争に使われる子供を拾い続けて回った。

 資金は賞金首となる悪い奴らを殺して手にしていく。それしか稼ぐ手段がなく、それで大手の闇の組織を作り上げた。

 だから彼は最初に『偽善』と掲げた。この行いが『善』に変わることが決してないと知っていたから。


 しかし大きくなりすぎて、元々の方針から曲がる奴は今、目の前の男みたいに現れ出した。

 今彼がいないのなら、彼に初めにスカウトされた私が正さないといけなかった。怠惰すぎたのだと、今更ながらに後悔する。


 そのための『力』は、ここにあるのだから––––

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ