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魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
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弱小タッグと最強タッグ 1

「お、ようやく解放か?」

「おう……なんつー爆弾投下しやがったんだあの馬鹿どもは」


 元々午前最終種目だったため、アレからなにを考えてかファンクラブ連中に血眼で追われた。てか赤い涙流してた。


「いやいや、アレは傑作だったよなー! 多分煩悩荒ぶる男子諸君には『夜の魔王』みたいな隠語ニュアンスで捉えられたんだろうよ?」

「だろうな。ほぼ男子だった。……いや、最近じゃ麻央は半々か」

 信木の言う通り、麻央が『ボクっ娘』と判明してからか、元々の男口調にもなってきたから女子にも人気だ。何せ運動系ならエース級だしな。

「いやー、ほんと大変だったんだね!」

「……ロリ 長か」

 と後方からおさなげな高い声に振り向くと、やはりニコニコと、しかしどこか引きつった笑みをしていた。

「どうしたんすか会長?」

「……あはは、わかっちゃうかー」

 と余計引きつった彼女は、

「…ところで、髪の幼なじみちゃん達は誰と組んでいるか分かっているのかい?」

「え、そりゃマオとユウカはペアだと」

「違うよ」

 突然後方から即答されとっさに飛び退いてしまった。声の主は優華だった。

「…気配消して近づくなよ。忍びじゃないんだから」

「………面白いから」

 とクスッと笑う優華に頭を悩ませるが、間も無く始まると言う中で彼女の隣にいたのは「舞夜」であることに気がついた。

「あれ? マヤが出るのか?」

「ああそうじゃ」

 少しダルげにした舞夜。

「…ユウカは天然だからな、我かマオがペアでないと何やらかすか分からないからな」

「確かに」

「………失礼」

 ぷくっとほおを膨らませた優華。俺はそれを突いてしぼませて、

「んで、マオはどうした?」

 と聞くと二人と、会長は一斉に指を差した。

 いまいち理解ができない俺はその指の先を見て、絶句した。

「……島釜」

 ちょうど二人は足に鉢巻を巻いてそれぞれに体を動かしていた。

 いや、なんであいつとマオが………。




「……あちゃー」

 舞夜は額に手を当てて言葉を漏らす。


 平和 湧磨 はフリーズしてしまった。

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