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魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
162/273

×××

 崩れる学校、木々の焼ける音、におい、視界……



 力ある者が倒れ、力無き誰もが絶望する。


 彼には敵わなかった。彼を止める存在はいない。


 わたしは同級生の女の子の手を取る。彼女に力はないことを知っている。


 信木のことを覚えている。周りの記憶もある。優華も○○も××も………なのに、その女の子の名前が思い出せない。


 わたしは名前を呼ぶ。呼んですぐ忘れ、まるで自分じゃない誰かが喋り続けているようだ。


 彼女は微笑んで、最後の力を振り絞る。



『……親…友………おねが…い………未来を––––』


『まって! まってよ! ま––––』





 瞬間全ての時間が止まる。


 ほぼ触れていた『平和湧磨』の『手刀』が、わたしの最後だと理解していた。



 ………ああ、わたしはまた繰り返さないといけない。この、終わらない終焉を。







魔法キセキ』はまだ、見つからない。

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