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魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
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『啓示』

『やあ友、久しぶりだね』

『……もう一回寝る』

 オレは六畳一間の、畳とちゃぶ台の空間で茶を啜る男が誰か理解した時、再び横になる。

『フッ…君とわたしの間だが、相変わらずの『神嫌い』かい?』

『『神に恋する』とかどこの物語だ? 今の時代にそんなの自体ありえない』

『ま、近頃どこの神も信仰が薄くなったからね。自分の未来は切り開くもの、それが本来生きる上で必要なことだろうが、昔からそれすら神頼みときた。確かに力を与えることはあるが、それを有効的にするかどうかは、最後は持つもの次第なのだがね』

 コトッと湯呑みを置き、お茶が似合わないイケメン顔の紫髪『ロキ』は、ニコニコいつも笑っている。

『……記憶がどうやら戻ったと踏んで呼んだのさ。君にはこれから起こることと対峙しないといけないからね』

『『魔王を従えた神』、お前らしい肩書きがつくぞ?』

『面白いじゃないか。ならいっそ神々に反逆するかい?』

『そこまで命知らずじゃない』

 オレは仕方なく座る。

『…既に理解していると思うけど、今君の周りに』

『『伝説者レジェンダー』だろ?』

『流石っ!』

 ロキはパチンと指を弾く。

『今、おそらくかなりの強敵となるはずだ。初陣でまさかラスボスクラスとは、君は運がない』

『なにいってんだ? ……むしろ運がいいだろ』

 パンッ、と右の拳を左の手のひらに打つ。

『そいつ倒せば、ほかが雑魚いってことだ』

『……杞憂か。だが気をつけて欲しい。奴はかなり危険だから』

『おう、言われなくてもな』

 オレは立ち上がり、ふすまに手をかける。多分これを開け、その先に行けば目が覚める。

『君と、今度はゆっくり話せることを期待するよ』

『男同士はごめんだな』

 ふすまを開け放ち、飛び込む。



『……それに、あいつを救うまで終われるかよ––––』

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