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魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
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招かれて 4

「あいも変わらず、おかしなキャラ付けなのだな」

「うおっと!?」

 閉めて早々、腕を組んだ舞夜が立っていた。

「なんだ、いたのか」

「いないとマオがうるさくてな。主に過保護すぎなところは考えものなのだ」

 今日が運良く新月で、舞夜は夕方には全開していた。

 どうもよくわからないが、新月だと舞夜が活性化し、満月だと麻央が活性化する。イディオでは月に似た役割をした星があり、その時は三倍早く満ち欠けするから今見たく弱体はしなかった。ちなみに優華にはそれは適応しないようだ。

「主は『偽善ですらない』と言うが、我から見れば『悪でもない』と言えるのだ」

「…うっせ」

 俺は廊下を歩く。それを舞夜はトコトコついてくる。

「まあ、今更主の行動にとやかく言うのはマオだけだ。マオさえ納得させれば主は自由だろうに」

「あいつ何でもかんでも納得しねーだろ」

「まー、そだけど……」

 自身のことでもあるはずだが、やはりあまり似ていないのだろう。舞夜はため息を吐く。

「…とにかく、早く面倒ごとは終わらせて欲しいのじゃ。……ただでさえ今面倒ごとが増えているのに」

「ん? それってなんだ?」

「あ、しまった……」

 と急に舞夜は口を閉ざした。

 なんか怪しい。本当は聞くべきではないだろうが、俺は壁にドン、と手を突き出し舞夜の進行を止めた。

「……なに知ってる? 答えろ」

「い、いやー、ハハハ……これがいわゆる壁ドンじゃ––––」

「いいから答えろ」

 ズイッと顔を近づけ、あたふたした舞夜はヘタッと座ってしまった。

「……なんだよ」

「いや、その、さすがに今のはちょっと心が乱れると言うか、なんというか………」

 赤面しモゴモゴとしながらも立ち上がり、そこから放心気味にふらふらっと歩き出したため、仕方なく俺は聞くのを諦めた。

 てか、こいつなんで急におかしくなったんだ?

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