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魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第一章 霧と監視に追われたもの
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✳︎✳︎✳︎

「……くッ!」

 彼女は拳を握りしめ塀を叩こうとしたが、それを止める。

「……傷を増やさないで。霞のせいじゃない」

「でも……これって…」

 あまりにやるせない気持ちに彼女は崩れる。

 話を聞き終えた智が戻ってきた。その手には布切れを握りしめて。

「どうやら血痕以外はないが、DNA検査から今消息がつかめない一般人数名が分かった。それと、やはり『霧』があったらしい」

「……そうか。天候、気温、その他色々加味してもおかしいな」

「あいつよ!!」

 彼女は感情あらわに叫ぶ。

「あいつしかいない! こんな非現実、『ユウマ』しかあり得ない!! みたでしょ、あの炎を!!」

 確かに非現実なことをあの日はやってみせた。だがそれだけ。それに……どうしてか僕はそうは思わない。

「まだ情報が足りない。それに不明者が死んだとは限らないはず」

「じゃあなんで何もでてこないのよ!」

「落ち着け霞」

 彼女の肩に手を置き抑える。

「……あいつは違う」

「ま、どっちでもいいが」

 とどうでもよさげに頭をかく智だが、内心かなりキていると思う。

「ま、それを含めてだが、今日聞いてみればいいだろ? ま、あいつだろうと、捜査線上にない奴でも……報いは受けさす」

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