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魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
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状況とタイミングを誤るもの 5

「まだまだ!!」

 生き生きとした舞夜が追っかけてる。

「取られるなよユウマ!」

「わーってるって!」

 風を切る速度で走るが、相手の足もなかなかだった。

「行くのじゃ!! 我のために働けー!!」

『イエス、マイプレシャス!!』

 洗脳でもしたか? こえーんだけどアレ。

 商店街外の田畑から一周し、商店街入り口から住宅街から学校に引き返す。

「くっ、D班!」

「まっかせて!」

 住宅街で待ち伏せしている地点に誘導し、通ると同時に女子組が角から出てきた。

「な!?」

「もーらい!」

 手はすでに舞夜の鉢巻まで来ていた。しかし、

「…ってね!」

 顔を晒し、そしてカウンターでD班の鉢巻を掴んだ。

「なにー!……なーんてね!」

 一瞬焦ったものの、ニヤッと笑った彼女に舞夜は警戒したが、一手遅かった。

「そらっ!」

 既にUターンした俺が舞夜の鉢巻を取った。

「うそ!?」

「本当だ! あばよッ!」

 俺たちはすぐ角を曲がった。

 このように、地理がわかっていれば一撃離脱は容易で、陽動、牽制、奇襲がかなりしやすいのだ。

 ……が、それは俺たちの専売特許ではなかった。

「もらったぞヒラナゴ!!」

「のあっと!」

 角からA組男子に奇襲返しされた。

「な!?」

「……ま、今のは危なかったな」

 もっとも、簡単にさせないがな。

 鉢巻を二本腕に括る。

「ハジメ、どう思う今の現状は?」

「……厳しいかもしれない。早めに煤野妹を退場できたのが不幸中の幸い。……しかしリーダー格はそうはいかない。それにB組はまだ温存しているかもしれないしな」

「なら、まずはその温存兵を削りつつドームに戻るか」


 俺たちはそれから、様々な奇襲を潜り抜けて、再び学校への坂まで戻ってきた。

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