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魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
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***

「リンドウ」

「…おやおや、執事様がどうしたんだい?」

 放送ブースに現れた島釜に、ニィっと笑いかける。

「イケメン君が来るとあたしも大変なのよ? やれ相引きだ、やれ愛人だってさー」

「守備はどうだ」

「……相変わらず素っ気無いね貴方」

 一台のノートパソコンを開き、

「……監視カメラ、巡回覆面、共に報告なしね。葉坂の防衛設備もだけど、『坂棚』と『幸畑』の協力は想定以上、さらには『粉吹市の番人』の警官二人も警戒中。……『アルネス』から仕掛けてくるかしらね」

「警戒は怠らな。仕事を果たせ『メイド長』」

「…あのさイナツ」

 あまりに堅い男に、

「警備もいいけど、ちゃんとハナを見てなさいよ?」

「私は見ている」

「見てないわよ全然……鈍感執事が」

 最後の方は聞こえなかったのか、彼はその場を去る。

「…いったわよ」

「ぷはー!」

 そしてロッカーに隠れていた二人の男子生徒がバタン、と倒れ込む。

「いやー、あの人堅すぎなんだよなー」

 柴田智はぼやく。そこには同意かもしれない。

「貴方、そろそろ競技の時間でしょ? 行きなさい」

「いや、まだ話が終わってない」

 と、珍しく真面目な顔をする智は続ける。

「…凛堂特務中尉、現在我が隊が持ちうる情報の補足資料を」

「ありがとう。さ、行きなさい」

「…はい、失礼します!」

 敬礼をしそそくさと去る。

 資料に目を通し、

「……やはり紙だけじゃダメね」

 パサっと捨てる。

「…一度、あたしも出向いてみるかしら」


 複数の顔を持つ彼女は、マイクのスイッチを入れた。

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