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魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
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ーーー

「独断先行とは、お前らしくもない」

 少年が廃ビルの屋上にて夜風に当たっているところに声をかけた。彼はこちらを見ずに、しかし不機嫌なのは分かる。

「……あの男、手強い」

「ほう、お前がそういうとは珍しい。……余程手痛い返しを喰らったか?」

「…申し訳ありません」

「いいさ」

 彼の頭を叩く。

「現状打開案は、悔しいがあの商人の武器だけだと思う。当日私が指示できるかわからない。お前に全ての権限を一任するだろう」

「セイさん、俺には荷が重いです」

「それはない。お前は『アルネス』のホープだ。既に私を超えようとしている。だから安心して任せられる」

「……あなたは?」

 何かを悟った目で私を見る。

「……『アルネス』を今一度洗い直す。もし本当にこれが今のボスの考えなら……お前は去る私を殺すか?」

「あなたの犬です。どこまでも」

 彼は当たり前と言いたげに即答する。流石に苦笑し、私は頬を叩く。

「いや、やはりこの仕事は私も参加する、汚れ仕事を子供に押し付けて逃げるつもりはない! ……いざとなれば私がお前たちを守る」

 彼の頭を撫でつつ、私は決意を固められた。




 彼が抱える事を、私は気付かないまま。

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