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魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
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宣戦布告

 間違ってはいない、とあの人は言った。つまりは「そういう事」だろう。

 俺は答えを得て、この後の方針を固めつつ長い道のりを歩く。てか門まで遠いし、ヘリ来ねーし。

 ああ愚痴りたい! このひどい帰し方に愚痴りたい!

「…だから早く帰してくれませんか先輩?」

 俺は不満の矛先を、門でたたずむ島釜に向ける。

「一応当主に話はつけたっすよ? ならあなたがこれ以上口出す必要は––––」

 またも銃口。なんかデジャブったぞこれ。

 島釜は冷徹に、無機質に、感情を見せずに告げる。

「貴様にお嬢様は任せられない。近づくな」

「ならあのお嬢様に言えば? 俺は学校のボスのご指名だからやるだけっすよ?」

 先程から考えていたが、こいつ、もしかして……。

 俺はあえて挑発的に、無詠唱『エアアッパー』で拳銃を弾く。

「!?」

 さらに牽制の意味も込め風の結界『エアサークル』を発動。彼は横に飛び、距離を開く。

 なんとなくわかってきた。これが外れなら恥ずいが、もし当たりなら、この挑発で準備は完全に整うはずだ。

 ただ憎々しい顔を思い出し虫酸は走るが、そいつを真似た含笑いをみせ、告げた。

「そんなに守りたいなら二人三脚で勝てよ。まあ、勝てなきゃ俺がもらうがな! ……そもそも先輩はあの人の何になりたいんですか?」

「私はお嬢様の––––」

「ちげーよ!! 俺が聞きたいのは『松尾花』のことで『松尾のお嬢様』の話じゃねーんだよ!!」

 演じるのも簡単ではない。内心テンパってきたが、島釜がそれ以上口を開かなかったため、俺は悠々と門を潜る。




 それからまた孤立はしたが、ひとまず会長の助略で被害はなく、島釜も関わってこない。



 そして気味の悪い静かさの中、運動会当日がやってくる。

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