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魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第二章 幼女会長と暗殺者に思案したもの
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***

 彼が葉坂を連れ帰る。

 その光景を窓から覗くと、ノックがした。

「いいわよ」

 入ってきたのは娘の花。

「ユウマ君に悪いことしてない? 彼は私のかわいい後輩なのよ」

「フフ、随分お気に入りなのね? それじゃイナツ君が嫉妬するわよ?」

「も、もう! そういう冗談やめてよ!」

 彼女は頬を赤らめる。

「...何もないならいいんだ。それよりお母さんはいつまでいるの?」

「ごめんね。またすぐ発つわ」

「そう...」

 しょんぼりする花に近付き、頭を撫でる。

「でも約束するわ。運動会には絶対行く。二日目は一緒にご飯を食べて一緒に寝ましょ?」

「何でよ!?」

 バッと離れた娘に、

「あーら? もしかして二日目はお愉しみかしら? じゃあ三日目が楽しみだから休み絶対取らないとね!」

「そこまできいたの!?」

 さらに真っ赤になったのを見て楽しみ、そろそろ時間のため最後に再び頭を撫でる。

「......信じなさい彼を。そしてイナツを。あなたは私の子だから大丈夫よ」

 手を離し、廊下に出る。

「じゃあ、楽しみにしてるわね」

 去り際、花は笑って、

「うん! やってみせるよ!」

 と名前のように笑った。




めぐみさま、次のスケジュールには早いのでは?」

「良いわ。早められるものは全部頂戴」

 秘書に伝え、ふと思い出し、

「...それと、『坂棚財閥』と『幸畑製薬』の交渉の場を取り付けなさい」

「は、承知しました」



 彼は最後に言った。『出来れば出来たてで困っている煤野の『坂棚財閥』と傘木の『幸畑製薬』にアドバイスを欲しい』と。

 彼は本当に切れ者かそうでないかわからないけれど、『全方面に手を伸ばす』私は恩人のために頑張ってみようと思う。

 培ってきた私の目と、彼が守る学校を信じて。

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