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第2話
「暑い…。」
今僕は、村を探検している所だ。
田舎とはいえ、夏真っ盛り。
歩き回る僕に太陽は容赦なく日光をふりそそぐ。汗が止まらない。
蝉が鳴いている。うるさい。
「こんな所でなーにしてんだぁ?」
いきなり男性に喋りかけられた。
えーっと誰だっけ…
「竹田…さんでしたっけ…?」
「おう、そうだぜ!今日はいい魚が入ってっから、見てかねぇか?」
この人は魚屋をやってる竹田さん。
まだ30歳ぐらいのお兄さん?だ。
「いえ…散歩してるだけなので、また今度にします…」
こんな暑い日に魚屋なんて行ったら生臭くて死んじゃうよ。
「そーか!じゃあな!またうちにこいよ!」
意外にあっさりと竹田さんは歩いて行った。
「ふぅ……。ん?何この道…?」
集会所の横に細い道のような所がある。
背の高い草で覆われていて、ちらっと見ただけじゃわからないような道だ。
「…行ってみようかな…」
僕は戸惑ったが、好奇心に負けた。
道を狭くて人一人通れるか分からない。
「…」
どれほど歩いただろうか。
空き地の様な少し開いたところに出た。
そこにはー。
大量のひまわりと
一人の女の子が立っていたー。