加奈子目線2
悟と暮らして、数日がたった。悟とは相変わらずケンカばかりだ。
そして、明日悟と遊園地に出かける日になった。私は凄く楽しみにしていた。
私は、眠ろうとした時、お父さんから
そして医者から末期のがんだと告げられた・・・。
私は悟に電話した。
「もしもし、悟ごめんね。明日行けなくなっちゃった・・・。」
「なんで?」
「母が倒れちゃってさ・・・。大したことはないんだけど一週間入院だって・・・。無理しすぎたみたい。」
「そうか。じゃあ仕方ないね。お母さんにお世話になったからな。今度病院に行ってもいい?」
「いいよ。悟が来たらお母さん喜ぶかもね。じゃあ切るね。じゃあね。」「ああ、じゃあな。」
私は、電話を切った。私は悟の声に安心してしまい、嘘をついてしまった。このまま嘘を突き通そうと思った。実は1週間だけ入院というのも嘘なのである。お母さんにも嘘をついてしまい、悟と同じような嘘をついてしまった。本当は、あと1年しか生きられないらしい・・・。
医者も嘘を突き通そうと協力してくれるみたいだった。その医者にも申し訳ないと思った・・・。
これが悟に知られることになるなんて私は思いもしなかった・・・。