気の動転
僕らは昼休みには騒ぎに包まれる校庭に来た。
ただの片思いを寄せているその相手とともに…
ベンチに座り気を休ませるため本を広げた。
『んね、あのさ』
「何?」
『いつも本読んでるけど、どんな本読んでるの?』
そんなのしってどうする…?
例えば今”恋愛”系を見ていたら、”愛に飢えてる”って勘違いされて…
クラスメイトに言いふらされる…?
でも”復讐”系でも、”ホラー”系でも…
結局はクラスの端にいる”ミジンコ”なんだろうな…。
『…隙多有り♪』
「え?、ぁ、ちょっ‼」
ひょいっと僕の手の中にあった本を取られた。
ブックカバーはしているけどそれを取られたら…
…でも待って今日なんの小説だったっけ⁉
『”恋愛”っぽいやつだな』
「ばっ、馬鹿‼ 返せよ‼」
『ほ取れるもんならっとってみな?』
プラプラと小説を掲げて身長差をまるで馬鹿にしてくる。
こんなときに身長を恨む時が来たのか…
何度手を伸ばしても届く気配がなく、更に煽られる始末。
正直相手にするのが疲れた。
つくづく思った。
”なんでこんな奴に恋したんだろ…”
僕は何かと吹っ切れた。
「あっそ‼、もういい お前の相手しててもしんどいだけだわ」
『え、まっ待って‼』
そんな静止の声を無視して、苛立ちを抑えれないまま教室に向かった。
心無しかそのあとの授業がしんどかったのは気の所にした。
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『ガチやらかした…』
帰宅して即座に飛び込んだベット。
俺が持つ本。
それは同じクラスの堤君のである。
お昼休みに話し持ち込んで揶揄っていたら怒らせてしまった。
此処までするつもりはなかったが調子に乗りすぎた…。
『あ”ぁ“~…どうしよぉ~』
過去最大の大ピンチ。
もし今のうちに仲直りしてないと、“一生話せない‼”。
もしそうなれば”高校人生終了‼”。
『…でも何の小説かはすごく気になる』
いつもあんなすました顔して1枚1枚捲られる本の中身が気になる。
しかも”どうぞ見てください”って言ってるもんじゃん。
という小学生みたいな発想をしてパラりと1ページを開けた。
さて始まって早々にお喧嘩ですね…、(笑)
どうなるのやら(笑)




