Prologue
僕には好きな人がいた。
高校からの出会いだった。
一度目の席替え、好きな人が前の席になった。
その時はまだ、“好き”なんて言う気持ちなんか一切無かった。
ただ優しくてクラスメイトに接している君。
高校生活が2か月を過ぎるころには君はクラスの中心になってた。
僕はまるで空気のようにクラスの端で、本を読んではただ授業受けて部活なんて考えてなかったから普通に過ごす。
こうして中学の時のように虚しいように過ごすと思っていた。
昼休み。
またいつものように本を読んでいた。
僕が気にかけている君はいつものように話しかけられてる。
気が狂いそうになって次の授業の準備をして校庭あるベンチに行こうとした。
すると引き留められた。
そんな経験のない僕は吃驚してその手の行く手を見た。
それは僕が勝手な片思いを寄せている”君”だった。
『どこに行くの?』
「……どこって校庭のベンチに行こうと…」
『ねぇ、ついて行ってもいい?』
そのっ言葉に固まった。
いいのか…?。
こんな陰気しかない僕といて楽しいのかな…。
でも、こんな機会もう二度とないチャンスだとを思った。
「…こんな僕と一緒にいていいなら…」
『んふっ、謙虚だねぇ』
と言われているけど、話しているだけでもすごくこの心臓が高鳴りを抑えるということを知らない。
こんなことがばれたら、どうなってしまうのだろうか…。
__僕が”男”に恋してしまったという話。
初めまして。
”深月 和奏”といいます。
初作品として高校の青春物語。
設定にすごく迷い、男の子同士にしようと思いました。
お名前を出すタイミングがなかった為、ここでになれますが
今回の”Prolog”の視点はすべて[ 想 ]という子になっております。
途中出てきた会話でのかっこは、
「」(想) 『』(翔太)となってます。
一応このままでやっていこうとは思っています。
こんな曖昧な僕ですが温かく見守っていただけたら幸いです。