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来世でも実況したいと願ったら"スキル実況"を獲得しました  作者: とびし
六章 武人の領土~タチマチヅキとモチヅキ領~

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五話 次代への歩み

「これで良かったんですか?」

 タチマチヅキとモチヅキに確認を取る。魔物の数は減るだろうし、ナイルとしても喜んでいるからいいのだろうけど。俺の問いかけに双子は頷いていた。じゃあ…とりあえずこの問題はクリアって事でいいか。次はどんな問題があるかな?双子を見つめるが、うんともすんとも言わない。

「いやぁ、すっきりしましたぁ!」

 ナイルがこっちに帰って来る。笑顔が似つかわしくない程、大変な事になっている。縄でくくった素材を担いで、血まみれで、笑顔…めっちゃ怖い!!正直、ここまで出来るなんて思ってなかった。もっと一体ずつ丁寧に狩るのかと思っていたけど…ここまで綺麗に予想が外れる事もあるんだな。

「ここの領地はどう?」

「はいぃ、ここは天国ですぅ!レアな素材がたくさん取れますしぃ…鍛冶し放題ですぅ!」

「そ、そうか…良かったね?」

「健一さん、抑えてください。」

「あ、あぁ?顔に出てた?」

「複雑そうな顔をしていましたよ?」

「う、うん。複雑な気持ちだ。」

「そうなのだ?何で複雑なのだ?」

「もっと…俺らの事を頼って狩りすると思うじゃない?」

「頼られなくて…悲しかった…ですか…?」

 メェルが俺の顔をジトっと見つめる。違うって!!俺だって別に女性ばかり好きで加えている訳じゃ無いんだ。何かと問題が起きる、それを解決する、仲間になる。そういう流れが女性に多くあっただけで…。ほら、そうだ!シュエリなんかはあんまり女性っぽくないじゃない?

「なんだい?何か失礼な事を考えたかい?」

「ギクッ…そんな事は無いけどな?」

「シュエリさんは女性っぽくないそうですよ?」

「まぁ…それは自分でも思うけれど?なんだい?もっと女性っぽい方が良かったかい?」

 シュエリは自分の胸を見つめて首を傾げる。違うって…なんていうか…友達っぽい?って言うの?どちらの目線にも立って話してくれる立場って言うのかな?そういう感じな訳で…悪く言おうとしているつもりは無くて!

「心の中でいい訳をしないでください?」

「心の中まで覗かないでください?!」

「健一君…残念だよ?」

「シュエリは男性的にも女性的にもなって話を聞いてくれる、と思っただけだから!」

「ふ~ん…そうかい?」

「私も…なれます…!」

「あはは!ハーレムなのだ!」

「ぐぁぁぁぁ!!!」

 マルカまで加わって大変な事になってる!!結局マルカが最後にハーレムなのだ!って言って持って行くんだ!こんな展開は予想していなかった…。所で…領主が全く喋らないな?俺は双子の領主を探すが、既にこの場を立ち去っていた。なんだ?何か…考えているんだろうか?

「うるさくしちゃったかな?」

「そうでもないですよ、お二人は何かを考えています」

「それはミヤビには読み取れないって事?」

「いえ、読み取れましたが…わたくしの口から言う事ではございませんので」

「なるほどね」

「そういえばずっと気になっていたのだ!健一とミヤビは何か通じているのだ?」

「あぁ、これって言っていいんだっけ?」

 俺はミヤビに視線を向ける。ミヤビは少しだけ考えている。多分、言ってはいけない訳ではないのだろうけど、何かラインみたいな物があるのかもしれない。伝えていい範囲とか。

「困る物ではございませんが…書物などに記すのは少し気が引けるかもしれません」

「じゃあ、書物には書かないでね。ハヤテとかミヤビなんかの領主の家系は心が読めるんだ」

「んな?!そんな事が出来るのだ?!」

「ええ、出来ますよ!」

 マルカが目を輝かせてミヤビに視線を向ける。その直後マルカがボソッと”それでも落とせないのだ?”と呟く。ミヤビは目を見開いて”ははは、殴っても宜しいですか?”と聞いていた。言われた直後、マルカは俺の後ろに隠れて”助けて欲しいのだ!”と言っていた。

「まぁ…とりあえず。一旦解決出来たって事で」

「そうなのだ、これで良かったのだ?」

「領主は居ないし確認しようがないけど、良いんじゃないか?」

「明日の”重大発表”を待ちましょうか?」

「何…怖いんだけど?」

「悪い様にはなりませんよ?健一さんが…悪癖では無ければよいのですが…」

「悪癖?なんじゃそりゃ?」

「じゃあ、明日を待とうか?」

 俺らとナイルは解散して、宿に戻った。明日は何が起こるんだろうな?宿に戻って、すぐに眠る。翌朝、受付にもどこにも人が居なかった。なんだ?これがミヤビが言っていた重大発表?もしかして…街の人全員武器に戻りました!的な?!俺は皆を連れて慌てて外に出た。

 外の街道には大勢の領民が集まっていて、遠くの方で壇上にタチマチヅキとモチヅキを見かける。何を企んでいるんだ。俺は二人の様子を固唾を飲んで見守る。最初に口を開いたのはタチマチヅキだった。

「この領地の領主を知っておるか?」

「……。」

 聴衆は何も答えない。当然だ、聞いて回ったけれど、領主が居るなんて話を聞いた事は無かったから。タチマチヅキは溜息を吐いて何かを呟いていた。

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