表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
来世でも実況したいと願ったら"スキル実況"を獲得しました  作者: とびし
五章 鬼人の領土~シデン領~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

81/123

四話 期待と案内

「うわぁ…なんかデカい魔物がいるな」

 皆で休憩していた所に、体長がそこら辺の木ぐらいある魔物が姿を見せた。見た目からしてカエルの魔物である事は確かなのだが、皮膚の色と特徴が面白い。皮膚は赤をベースとしていて、黒いまだら模様。周囲に溶け込む気など一切無さそうだ。背中には翼が生えているが、空を飛ぶ様子は無い。なんていうか、悪魔みたいな見た目をしている。マルカは魔物の方向を見て”おぉ、デビルフロッグなのだ!”と言った。

「なんていうか、この世界の魔物って安直な名前だね?」

「そうなのだ?」

「どうして…そう思うの…ですか…?」

「ん?単語を組み合わせましたって感じがするからかな?」

 悪魔に見えるカエルがデビルフロッグ。恐怖を纏う鹿だからホラーディア。今まで遭遇した魔物の名前はこんな感じ。この世界において、森人族が古くから使っていたとされる言葉は全く聞いたことが無かったし、あんな感じで聞いたことのない発音で魔物の名前を付けるのかな?なんて思っていた。

「ああいった言葉を使うのはごく一部の存在なのでは?わたくしも父から聞いたことはありませんから!」

「そうなんだ?」

「僕も常用されているって話は聞いたこと無いね?僕自身、森人ではあるけれど…ある種伝説みたいな感じなんだよ?」

 そうだったんだな。で、デビルフロッグは臨戦態勢に入っている訳なんだけど…。どうしようか?どう倒してもいい、と言えばいいんだけど。さぁて!来るぞ!

 仕掛けて来たのはデビルフロッグだ!まずはその巨体を惜しみなく使って、突進をかましてくる!カエルが突進してくるなんて聞いたことは無かったのですが、あれだけの大きさをしていれば突進の一つや二つしたくもなるでしょう!しかし、こちらの仲間は近接メインが四人でございます!デビルフロッグ目掛けて一斉斬撃!!

「んな?!硬すぎない?」

「デビルフロッグは魔法じゃないと倒せないのだ!此方が魔法を使う!時間を稼いで欲しいのだ!」

 マルカ選手は何やら詠唱態勢に入った様子です!攻撃魔法には詠唱が必要なのか?!デビルフロッグは容赦なくマルカ選手を狙い討ち!!長い舌を器用に使いまして、マルカ選手を狙います…が?!マルカ選手は攻撃を喰らってはいない?!何故だ?!よく見ればバリアの様な物で自分を覆っております!

「んな?バリアなんて発動してないのだ?!」

「良かった…。」

「何をしたのだ?!」

「俺のスキルかな?それと、魔法は発動できそう?」

「うむ、もう準備出来ているのだぁ!!!」

 マルカ選手は渾身の炎魔法をデビルフロッグ目掛けて…放ったぁ!!デビルフロッグは逃げ場も無く…その巨大な体で炎を耐えている!しかし、為すすべなくその巨体から力が抜けて崩れ落ちました!

「おぉ…こんなに綺麗なデビルフロッグの死体は初めてお目にかかるのだ!」

 マルカのウキウキな姿に若干引き気味のメェルとシュエリ。あんまり…カエルは好かれないよね。俺は割と好きではあるんだけどなぁ、よく見ればつぶらな瞳をしていて、可愛いし。昔はよく捕食している動画とか見たっけ。ペロッと舌を出して獲物を巻き取る姿は愛着が湧く。

「動画とは何でしょうか?」

「映像を記録して、好きなタイミングで再生することが出来るんだ。前の世界では全世界の人に共有できたんだよね」

「全世界でかい?!こんな大きなカエルを…?」

「いや、カエルだけじゃないよ?!」

「剥ぎ取り出来たのだ!」

 綺麗に素材と肉になった物をマルカは笑顔で掲げている。デビルフロッグの皮とか…何かに使えるよな?多分防具とかになるんだろうな。炎耐性がある防具になれば、炎属性に対して有利になれる。何だか…ゲームみたいになってきた。今までそんな事考えたことも無かったけど。

「そういえば、詠唱って飛ばせたりしないの?」

「大型の魔物に詠唱をすっぽ抜かすと大変なのだ!」

 聞けば、どうも魔法の概念に影響されていると言う話らしい。魔法とは精霊から力を借りて使用できる物で、本来体には宿っていない物。それを慣れから使う事は出来るが威力が軽減されてしまう。だから、大型の耐久値が高い魔物にはしっかり詠唱をする事が基本動作になっている。

「はぇ…そうなんだ?」

「そうなのだ!魔法を扱う物は皆一緒だと思ったけど…人間だけはどうやら違うみたいなのだ?」

 人間はスキルで使う魔法を指定している。だから、無詠唱と言う言葉は存在しないらしい。俺が心の中で実況しているのと同じという事か。スキルにはスキルの弱点があると言う事なのだろう。

「さぁ、どんどん狩るのだ!此方が指示するのだ!」

「健一さんが主なのでそれは良くないと思いますけど?」

「僕は別にどっちでもいいけどね?」

「私は…良いですよ…?マルカさんにも…ついて行きます…!」

「わたくしだけがわがままみたいではないですか?!」

「良いよ、皆で着いて行こう。案内してもらわないといけないし、これからは仲間なんだから」

「うむ!健一は良い事を言うのだ!これからは仲間なのだ!」

 マルカは笑顔で頷いて答える。それにしても…ここまで良く生きてこれたな、俺らは。魔法を使わないといけない生物なんて初めて見たし。領地によっては魔法メインで戦う事を考えなければならないかも。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ