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来世でも実況したいと願ったら"スキル実況"を獲得しました  作者: とびし
三章 竜人の領土~ハヤテ領~

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五話 不穏な気配

 暗がりの中をどんどん進んでいく。三兄弟を先頭に、メェル、俺と続く。森の中を突っ切って、盗賊のアジトの本丸である、洞窟の前に到着した。不気味な程静まり返った辺りを見回す。見張りは立って居ない。今が絶好のチャンスだろうな。

「静かに中に入ります、そして、見張りがもしいればやり過ごしましょう。」

 俺らが中に入ったとき、後ろから”ごごご”という音と共に、ハヤテの顔がちらりと見えた。結局、洞窟を塞ぐことにしたのか。ハヤテに向かって頷いて、俺たちは歩き出した。これで、盗賊たちと俺らの退路は塞がれた。見事なまでに背水の陣、というわけだ。

「さあて…暴れてやりましょうかね?」

 袋小路になっている場所に盗賊達が、集まって眠りこけている。この場所を襲われるなんて思ってもいないだろうな?それにしても…本当に臭い、よくこんな環境で眠れるものだな。住めば都…とはよく言ったものだ、こんな所でも今まで生きてこられたんだから。まぁ、悪意にも慣れれば…このように終いになる訳だ。

 三兄弟はわなわなと怒りに震えている。別にこの場に自分たちの子供が居たわけではない。このような者が自分たちの土地に住まわって、好き勝手していた事に対する怒りなのだろう。

「この俗物がぁぁぁぁぁ!!!」

「大兄者!勝ち割るっす!!」

「行きますぜい!」

 三兄弟はそれぞれ三人の賊をたたき割った。洞窟の内部で爆発音が木霊して、風圧で大変な事になっている。最初の犠牲者に選ばれた三人の賊は…跡形も無く消えている。賊たちは自分の身に何が起こったか分からず、”敵襲か?!”と起き上がり始めた。さぁ、ここからが始まりだ。

 試合開始のゴングが鳴った!急いで三兄弟の後を追いかける!タタ、ツツ、トト選手は暴れまわっていますので、とてもじゃないですが手綱を握れる状況でもございません!パワーパワーのごり押し作戦!作戦と呼べるものではございません!

「洞窟は広いけど…どうなの?これ。」

「私達は…要らないかも…しれないです…。」

 目の前では、大蹂躙です!これほどまでのパワーを持っていたら確かに幼竜を助けるのは無理かもしれない!生卵を潰さないように戦え、と言われているようなものです!おっと、感心しているのも束の間、こちらに盗賊が流れ込んで来ました!

「こいつらならやれるぞ!」

「ただの人間と獣人だ、奴隷にしちまえ!」

「へへ…可愛がってやるからな!」

 薄汚い目をこちらに向けてくる、いや!可愛い姿のメェル選手が狙われております!この外道共はオーキチ選手共々、奴隷にしようと企んでおります!そんなことはさせませんとも!メェル選手を前に出して、防御の構えです!ソードを前に構えまして…いざ進軍!!

 賊の武器は斧やら剣やら様々ですが、皆一様にオーキチ選手に斬りかかる!しかし、メェル選手を飛び越えての斬りなど通る訳がありません!メェル選手の大楯は、全ての力を飲み込んで、相手にそのまま跳ね返し!!!賊の戸惑った顔を見ながら、ステップで詰め寄るオーキチ選手、賊は目をかっぴらいて、汚い言葉を連呼する!オーキチ選手は敵を切り刻み…点呼する!まるで、紙幣を数えるかの如く、相手を数えます!しかし、相手が返事をすることはありません!一人も残すものか、という強い意志を感じます!

「こっちの方がいいぞ!竜人なんかやってられっか?!」

「おぉ…これはこれは?可愛い嬢ちゃんだねぇ?」

「あんなに邪悪な目は…さっきぶり…です…」

 メェル選手は盾で自分を覆い隠します!本当に…汚い目つきをしています!上から下まで舐りまわすかのような目つき!これにはオーキチ選手も堪らずに、今すぐにでも斬りかかりたい!しかし、相手は盗賊A、B、C!三人相手にこちらが油断を見せれば即座に斬られてしまう事でしょう!

「本当に脳みそが無いんだなぁ…」

「あぁ?なんだてめぇ?」

「汚らわしいな…臭いし、あ、そうだ!剣をべろべろ舐めないの?あれ、見たいんだ!」

「何言ってんだ?」

「盗賊って剣をべろべろ舐めてモヒカンのイメージが…ていうかなんで全員髪の毛無いの?」

「ハゲ…って言いたいのか?!ハゲじゃねぇぞ!!」

 先に飛び掛かってきたのは、怒りに身を震わせている盗賊Aです!”舐めるんじゃねぇ!!”と粗野な言葉を放っております。ええ、もちろん舐めません。お腹を壊してしまいます!メェル選手が敵を弾き、オーキチ選手は切り伏せる!完璧なコンビネーション技です!

 なんで全員こっちなら倒せると思っているんだろう?無理に決まっているのに。まぁ…竜人三兄弟が遠くで地形変えるぐらいの力で殴りつけているし、生きた心地はしないんだろうな。生きた心地なんてしなくていいんだけどさ。

「いやぁ…弱いね。ハヤテが可愛そうだ…自分で殺したかっただろうな」

「そうかも…知れない…です…」

「でもさ?こんなのであんな”神域”発生させてしまうような竜人を汚して言い訳が無い。」

「私達も…汚れたくは…ないです…」

「イチャイチャしやがってぇぇぇぇ!!!」

 さぁ、弾いて斬って、斬って弾いて!リズムゲームをやりましょうか!流れてきたら、即座に斬る!タイミングが肝心ですね!綺麗な丸い頭を狙い討ち!どんどん斬れて、さぁ大変!盗賊B、Cもあっという間に終わってしまいました!

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