3.軽くドッカンしましょう
文章力と表現力がとっても欲しい作者です。
そして次に彼らが見た光景は…
「おっ…おい」
「あの人って」
「嘘でしょ…」
そしてクソクソ息子は
「ありえない…ななななんで…なんでだよ! なんで生きてるんだよ! 」
まあ、当然そうなるよね…自分でも何で生きてるのか分かんないんだよね〜
バタバタバタバタ
ん? なんだろ?
「精霊王様!」
「あんたにその名前を呼ばれたくないんだけど…」
「お久しぶりです! そういえばあの婆はどこに? あ!横にいらっしゃる美…ん?
ギャアアアアアアア!」
「久しぶり。元気だった? このクソジジイ」
はい。クソクソ息子ならぬその父、クソ息子の登場でーす。
めっちゃ棒読みでーす。婆なんて失礼なこと言ってんじゃないわよ。バチアタルヨ。
「ハイィィィィイ! 」
「あなた達は教会という神聖な場所でなんて事をやっているのですか? ったくフラン呼びますよ」
フランというのはクソジジイ(推定60代)の父であり私の幼馴染でもあった祭司の事だ。
「それだけは…」
「なあに? 困ることでもあるの? ぼお〜や?」
クイーン…コワイ
「え…あ…その、えっと」
「ん? 言い訳は結構よ」
「違うんです!これは」
「坊ちゃんはお黙り」
「ひっ!」
「命はお助けを! お願いです!」
「今更命乞いぃ? ま、いいわ。その代わりお縄につきなさい」
まあ、法律無視はちょっとねえ〜
「それって同じだろ! あ、おい!お前もなんか言ってくれよ!」
それって私のこと? いいの? 私、発言許可貰っちゃったけど…
「嫌だ。この馬鹿野郎。」
うん。ちょっとスッキリ。
「なんでだよ!」
「「 あーもう ギャーギャーうるさいなぁ 」」
“ハモったわね”
“うん”
“王国兵が来る前に一発気絶させとく?”
“りょうかい”
「少年達、すこーしだけお眠りなさい?」
己が精霊だという事も忘れ彼女は拳をきれいに地面へ下ろす。
結果は言うまでもなく、床が凹ついた。
まるでどこかの惑星のクレーターのように。
“やり過ぎた?”
“別良いんじゃない。ちょうど来たし”
「ったく、やり過ぎだっつうの。やっと出て来たと思ったらこれかよ」
「あ、クラン」
クランは私が森に引きこもる前の幼なじみで、剣の技量が凄く高かった…気がする…
まあ、昔のこと過ぎてあんまり覚えていないけど、容姿はあんまり変わってない気がするのはなぜだろうか。
「クランじゃねえよ。今はノアだ。」
“不思議ねー顔がそっくりよー”
何か隠している様子ではあるが、私の知る彼であることに間違いはなくそのまま話し続ける。
「とりあえずこいつら持ってくからお前はルイを頼んだぞ」
「ありがと」
「お前、その顔他人にやるなよ」
は?
まあ良いや
「はいほい」
「よし、じゃあまたな。大丈夫だ、後処理はやっておくから」
記憶の中にあるクランは記憶操作が得意だからありがたい。
「またね」
「ありがとう、坊ちゃん」
「もう坊じゃないけどな」
次は少し長めです(多分)
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