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第4話 誕生②
コンコン、「失礼します。お嬢様方、妹様がお産まれになられました」
「そう、わかったわ。エル、行きましょう」
「そうね、御姉様。案内してちょうだい」
「かしこまりました」
あれから二年後、ルマドエルは大図書館で勉強を続け少しずつ魔法を身につけている。ルマドエルには、月の属性、召還、契約、呪い、空間の五つが得意な魔法である
コンコン、「お母様」
「入りなさいレミリア、ルマドエル]
ガチャッ、「どんな子になるのかしら?エルはどう思う?」
「どうなんでしょうね、全く分かりません」
(この魂、所々黒染まっている。力もあまり感じられないわ。将来にも役立ちそうに無いわね)
「出来損ないが…穢らわしい」
「なんか言ったの?エル?」
「いいえ、何も言ってませんわ。一目見たので部屋へ戻ります」
「もぅ、もう少し見ていったっていいじゃない」
そのまま、ルマドエルは、部屋に戻り、
「哀れな子ね。なんで、あの二人は御姉様や、私のような立派な吸血鬼が産めたのかしら?
フフフ」