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イブは私が思っていた以上にファッションに詳しかった。いつも動きやすく地味な格好をしている私のファッションをなんとかしたい。そう思っていたらしい。


「リイサさんはお仕事で動きまわることが多いから仕方ないかもしれないけど、もう少し着る物に気をつけなくちゃいけないと思うの」

 あーでもない、こーでもないと色々な服を見て悩んでいる。

もっとさらっと終わらせる予定だったのになー。

 

籠の中に入っているのは、イブの服よりも私の服の多くなっている始末。先ほど買ったイブとおそろいのスカートに膝が少し見えるくらいの白のフレアスカート。両方のスカートに合わせやすいトップスが計三枚。一方イブは私とおそろいのスカートとトップス。

 真剣な顔をして服を選んでいるイブに話しかけた。


「ねえイブ。あんまり買っちゃうと荷物になっちゃうからもう、イブが買いたいものを買っていいよ」

「そっか。そうだよね……。じゃあ私が買いたいものを探すね」

 イブは少し離れた所にある、可愛い目の服が売っている売り場へ駆けていった。私はふと少し離れた所にかけてあるワンピースに目をつけた。シンプルな作りだが、大人っぽくて何かあったときに対応できる服だ。

 

一枚くらいこういうのがあってもいいかも。

イブが着るにはちょっと大人過ぎるかもしれないけど、色合わせならなんとかなるだろう。

私はイブが一生懸命私に合っている服を探してくれていた気持ちが、少し分かったような気がした。







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