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昨夜ホテルに帰った私はどうすればイブと思い出が作れるかを考えた。色々考えたのだが、個人的には一番良いのではないかと思った。

そこで書店を出た私はイブに提案をした。


「よかったら私とおそろいの服買わない?」

 正直イブがどのくらいファッションに興味があるのか分からない。だがもしなかったら興味を持たせるきっかけになるだろうし、あったらきっと喜んでくれるのではないか。仮に興味がなかったとし


ても、同じものを買えばきっとイブも私もよい思い出になるだろう。

 嫌な顔をされるかと一瞬思ったが、思った以上に好反応で私が出した提案に賛同してくれた。


 だがイブのことだ。空気を読んで合してくれたのかもしれない……。頭の回転と人の顔色を読むのが得意なイブの性格からして、全くないとは思えなかった。

 私はそんなネガティブな考えを止めた。

「あの……リイサさん……」

 どこかそわそわした態度で私に尋ねてくる。

「手……繋いでもいい?」

 私はにこりと笑い、右手を差し出すとイブは喜んで左手で掴んでくた。小さくて柔らかい掌の感触が右手から脳へと伝わってきた。




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