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かなりゆっくりと美術館を見て回ったが、特にこれといった発見はない。絵画や陶器、彫像などが展覧されていたが、どの作品も比較的新しい作品が多い印象だった。

 

美術館を出ると若干だが陽が西向きに傾いていた。四時、五時くらいだろうか。改めて時間を確認すると、五時少し前だった。

 

そろそろ博物館も閉館の時間だ。博物館の方へ向かい、貼ってあるポスターを眺めていると、「お待たせ致しました」と背後から声をかけられた。振り返ると初老の男性が微笑しながら立っていた。


「まだ五時じゃないですよ」

「大丈夫です。この時間になるとお客さんは来ませんので」

 出入り口に『閉館しました』という立て札が立てられてあった。


そして美術館ん方にも目を向けると、美術館のほうも『閉館しました』という立て札がかけられてあった。

「今日は美術館を管理している方が園内の施錠をする日なんです」

 

美術館で私に声をかけてくれた女性が、出入り口付近を掃除していた。私と初老の男性の視線に気づき、軽く会釈をしてくれた。

「では行きましょう。ミッドランドシティでは珍しく肉料理が美味しいお店です。きっと気に入ると思いますよ」


 肉……! 最近食べてなかった!!


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