表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/66

32

どういう意味か分からなかったが、メモ帳を開いた後、全て理解できた。メモ帳は全て私では読むことのできない言語だったからだ

 少なくとも魔族ではないこと。そしてエルフの言葉でもないことは分かった。そうなると、竜人の言葉か――。もしくは人間の言葉の可能性だけど……かなり低いよね。

「これは……どこの民族の言語なんですか?」

「おそらく竜人の言葉でしょう。それもかなり古いものだと思われます。最後の部分を翻訳してみましょう」

 私は初老の男性にメモ帳を返却すると、後半の部分をめくり読み上げた。


『レイモンドは私たち、民族を根絶やしにするつもりだ。いや。私たち竜人だけではない、魔族もだ。エルフは何とか守られてはいるだろうが、必ず浄化されることだろう。そしてレイモンドが我々人間以外の民族に対してどのようなことをしたのを残さないといけない。おそらく私も処刑されるだろう……。私が戦争犯罪人として罰せられるのは致し方ない。だが、私の家族や友人、私に周りの人まで処刑とはどういうことだ。すまないビアンカ。君を守り切れなくて……。ああ……すぐそこまで警官隊がやってきているようだ……。

 最後にこのメモ帳が後世まで残されること。そして正しい歴史が世の中に広まることを望む。アドリアーノ = バルディーニ』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ