4殺目 黒髪の幼女
どうも!
今回はやっと幼女の登場です。
頑張りましたのでどうか楽しんで下さい。
「どうしてこうなった」
目が覚めたら「体が縮んでしまっていた!」なんてことはないけど、椅子に縛り付けられてる。取り敢えず状況整理だ。
確か主から「ベネティウス王国」の「ネクロフューズ・ベネオーズ」の暗殺依頼を受けて「ベネティウス城」に侵入したところまでは分かる。
そしてその後黒髪の男を脅して「ネクロフューズ・ベネオーズ」の場所を聞き出そうとして記憶が無くなっている。
つまりその黒髪の男に捕らえられたということか。つまり敵に捕まったのだ。ならすることは一つだな。
十年の短い命だったが・・・ロクでもない人生だったな。
そう幼女は決意した。
そこで私は気づいた。歯に仕掛けておいた毒薬がない事に。
「残念ですね。あなたの命はまだ終わっちゃいませんよ」
そこには黒髪の男が立っていた。
「お前はさっきの・・・」
「いきなりお前よばわりとは、気軽にクロとでも呼んでくださいよ」
クロという男は中身のない笑顔を顔に浮かばせた。
「おや、敵兵に対して随分とフレンドリーなのですね。」
「それもそうですね。私の名前は「ネクロフューズ・ベネオーズ」と申します。以後お見知り置きを」
ネクロフューズ・ベネオーズか・・・!?ネクロフューズ・ベネオーズ?!!
「はぁ!?私の依頼された「ネクロフューズ・ベネオーズ」は赤髪だったぞ!?」
「なるほど暗殺者ですか」
しまった!こいつこの短時間で私の情報を聞き出しやがった!いや私の交渉力がないだけかもしれんが!
「いい事を教えてあげますよ。私の髪の色は自由自在に変えれるんですよ」
そう言うとクロの髪色は黒髪から紅髪に変わった。
「なっ!」
「変形と言う魔法なんですけどね」
こいつは私を殺す気がないな。殺気を微塵も感じない。
・・・拉致があかないな。
「取り敢えずこの縄を解いてくれないか?」
「それで解くとお思いですか?」
やはり無理か。こいつは多分相当頭の切れる奴だ。普通の要求をしてもいいように言いくるめられるだろう。ならば・・・
「・・・クロは私に何を望む?」
「ここに住め「ヤミネ・シロ」」
なるほど、ここに住めか・・・ん?
「はぁ?!」
えっ?!どういうことだ?!しかも私の名前も知っているだと?!
「す、少しどういうことか説明してもらえにゃいか?」
ああ!もうかんじゃったよ!
「お前の過去を調べさせて貰った」
え・・・
過去という言葉聞いた瞬間あの記憶が蘇る。
私の隣で人が、友が、家族が殺される記憶が。
涙が溢れる・・・
「それをやったのは帝国だな」
私は黙秘した。もしそれをいってしまえば私の最後の家族が・・・
「助けてやろうか?」
ああ・・・その言葉・・・・ムカツク!
「ギャァァアァァァアァァァア!!!
ウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイ!!!助けてやるダと!?笑わせてくれる!!お前如きにナニがわかる?!望んでもいない能力を与えらて人を殺し続ける苦しみが!!!ただただ利用され続けて家族も助けてくれやれない悲しみが!!!もし出来るなら誰かに助けを求めていたさ!!それが出来ないからこうしてるんだろう?!!」
「俺ならお前を助けれる」
「どこに保証がある?!!失敗した時に責任を取れるのか?!」
クロの目の色が変わる。
「いい加減にしろよてめぇ!!俺なら帝国如き余裕でつぶせるんだよ!!今まではお前みてぇな洗脳されてない奴がいなかったんだよ!お前がいればあいつらをとりもどせるんだよ!」
「クロ!」
キルがクロの元へ駆け寄ってきた。
「あれほど感情的になるなと言っただろう」
キルはクロに一つ錠剤を飲ませた。
「はぁ・・・すまなかった」
シロはクロの変わり様にすっかり怯えてしまってた。
「この通り、俺は感情の制御が効かない。お前と同じ様な状況のやつは他にもいるということだ」
「・・・あなたの話は理解した。でも信用は出来ない。別に今更私を陥れる人間とは思っていない。ただあなたの強さが信用ならないだけ。だから・・・私と勝負しなさい。」
鼓動の早さ。表情で分かる。彼女は・・・負けたいんだ。
ならその態度に全力で応えるべきだろう。
クロはシロの縄を解いて武器を渡した。
「始めるぞ」
………………
……………………………
勝負は一瞬でついた。クロの圧勝である。
シロはわずかに口を開き、声を発した。
「あ・・り・・・が・と・・・う」
シロは気絶してしまっていた。
「・・・クロ」
「行くぞ王のもとへ・・・」
ネクロフューズ・ベネオーズ 殺人数 不明
ヤミネ・シロ (幼女) 殺人数 98人
今回も見てくださった方々本当にありがとうございます。
どうか楽しんでいただけますよう頑張ってみますので、よろしくお願いします。また誤字脱字や意味不明な日本語ございましたらご報告してもらいたいです。これからも生暖かい目で見守ってください。