かえりたいところ
求めるところかえるところ
私は、お話を書くとき、基本は落ちてきたものを自動筆記に近い感覚で打ち出します。
はじめの段階で答え、というか未来、結末が見えているケースもあります。(なんとなく進めているのも多いですが)
それでもたどり着きにくいコトがあります。
理由が何かわからないまま進めているので、今回思ったことも仮定のひとつだろうとは思うのです。
見えた結末には登場人物の心情がついていないからじゃないかと思うのです。
打ち出して、はじめて登場人物は呼吸し思考を広げ、性格を示していきます。
予定結末に至るまでの段階を示してきます。
そのくせ、私の登場人物達は機嫌が悪くなると表に出てこなくなるのです。
シンクロトレースで頑張ってるのにです。
理解が足らんとダメだしなのか、傷ついたから時間くれなのかパターンがあります。(ワガママなことに)
傷ついたからサッサと書けよと自己主張キツくてもキッツイですが。
止まる理由は、その人物にとっての落としどころが問題なんだろうと仮定してみました。(仕事中に)
そのエンドが、その人物にとって幸福なのか、不幸なのか。
それだけと言えば、それだけです。
ただ、書く時の心的温度は違います。
ストーリーでなく、人物だけ抜き出して思い浮かべる時、『この子の帰りたいところはどこだろう』『欲しいものはなんだろう』と思うコトがあります。
帰りたいところと結末がイコールで結ばれることは少ないです。
だから、手が止まります。
思考が止まります。
そこに至る決断をするだけの情報と状況が揃っていないと訴えてきます。
ただし、その条件情報はあくまで登場人物にとってであり、読む人間向けではないという問題があります。
そこに至るまでいったい何人の出てこなさげな登場人物の後追いをするのかと思うと、楽しくてしかたありません。
幸せでない、あきらかにキツい結末でも、そこの道に至るまでを示してくれたなら、その登場人物はそれを受け入れてくれたのです。
(よく、なんでこうなったのかわからないものもありますが、それは登場人物が心情秘匿しやがったからです)
私が書く時に求めるところは多くの場合、『居場所』だと思ってます。
読んでくださった方がどう思うかはわかんないです。
まぁ、書いててストンと落ちればいいかなと思ってます。
ちなみに自己主張のキツいシンクロ押し付けキツい子は私、つい、かわいくていじめてしまうんですよね……。
2015.0611
AM7:00