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第5話 ブレンダーノにて


 食事を終えた私は客間で待機している。マスカーニ夫妻は墓参りに行っているので居ない。父上は公爵と会談している。つまりここに居るのは、あのいけすかない豚だけだ。


 彼とは会話をしたくないのでチェスを指すことにした。

 会話するよりマシかと思った。が、こいつ滅茶苦茶強い。実に腹立たしい。


「公子殿、チェックです」


 無残に崩壊した我が陣営を見る、どう見ても逆転は無理だろう。


「カッシーリ殿、これは既にチェック・メイトと言うべきでは?」

「ふぉふぉふぉ、お気づきになられましたか。どうですかな?もう1局」

「……ああ、宜しく頼む(やはりこいつは嫌いだ!)」


 その後、連敗記録を更に三つ程追加して、もうすぐ四つ目が出そうになった時、父上が戻ってきた。


「お帰りなさい、父上」

「閣下、お帰りなさいませ」


 父上は、万華模様まんげもようのソファーに身を投げると水を一息で飲み干す。


「ああ、実に狡猾こうかつな交渉相手だ。このわしが翻弄ほんろうされるとはな」

「一体どんな内容で御座いますか?」

「うむ、関税交渉と鉄と魔昌石をこちらに流せ。とな」

「了承したのですか?父上」

「……妥協できるラインでな」


 魔昌石とは魔力を含んだ石の総称。簡単にいえば魔力マナの電池パックで、使い切れば消える。材質は水晶みたいだけど違うらしい。質量分析計で何か測定したい。


「鉄と魔昌石と言うと……」

「ああ、あの国はまた何処かとドンパチやる気らしい……」


「ラグーナ共和国が相手ですかな閣下?」

「おそらく……な。最もラグーナと同盟関係を結んでいるヴァレリア辺りが主攻だと思うが」


「陸ではブレンダーノとヴァレリアの殴り合い。

海ではギアーノとラグーナの潰し合いですか閣下……」

「多分な……」



「さあ、政治の話はおしまいだ。カッシーリよ、1局相手してくれるか」


 夜の晩餐会までの間、父達はチェスを指し続けていた。私は家から持ってきた本を読んでいたのだが、時折聞こえてくる呻き声から、父上も連敗記録を積み重ねたらしい。



 夜、晩餐会に参加すると昼食の時とは比べ物にならないほどの人が集結していた。


……立食形式か、服装も色々な文化が混じっているな。深く考えるのはやめよう。


 私の服装はスラッシュの入ったコーデュロイのプールポワンにゆったりとした繻子織のズボン。先のとがった靴のプーレーヌでその上にキツネ革の袖の無いジレだ。


 ガウルに近いからガウル風の衣装となっているが、ガウルの影響下が強いと見せる牽制だろう。長衣姿のブレンダーノ貴族達とは対照的だ。


 父上は大貴族とも在って、他の貴族達から様々な歓待を受けている。

 が、子供の私はノーマークな様だ。これを良いことにいろいろ話を聞かせて貰おうか。



「これは子爵殿、ご機嫌麗しゅう。昨年は葡萄の収穫も豊富で質の良いワインが多く出来ましたな」

「うむ、おかげで別荘の改築をすることになった。今年も天候に恵まれると良いですなあ」


「あら、男爵夫人そのブローチ素敵ですわね?」

「うふふ、先日造らせました自慢の一品ですの。新大陸産の質の良いオパールで、

ルシタニアから購入したものをカンパニアの職人の手で加工した逸品ですのよ」


「先日のアルトラ河の堤防の決壊でスカルラッティ伯爵領の小麦畑が壊滅したそうな」

「ふん、いい気味だ。主の罰が下ったのだ」


「先日、ガウルとケルティックの戦いで、王太子率いるガウル軍が勝利を収めたようだ」

「ほう、それは目出度い事で。この後ガウルはどのように動くのであろうか?」

「北へと兵を動かすようだ。この機に大陸からケルティック人を追放すると息巻いている」

「すると、小麦が多く売れますな」

「だから、チェルヴィーノと関税取引をしているのだ。

食糧を陸路とギアーノの船とで売り付ける積りらしい」

「その資金で武器を手に入れて……」

「ああ、戦端を開くのは来年になるだろう」


「近年の帝国ではcaféなる黒い溝水を飲むのが流行しているようだ」

「邪教徒から取り寄せたという毒薬ですな?帝国人共も堕落したものだ」


「ラグーナ共は実に度し難い。ヴァレリアの連中に武器と火薬を売り付けているようだ」

「ああ全くだ、我々ギアーノ人を市場から締め出して利益を独占している。守銭奴共め!」



くだらん話も多いが貴重な話も多くある。宝石ってのは石の中に入っている、って事だ。



ここまで出た3カ国の簡単な概要を説明しようか。


 ラグーナ共和国 海上貿易で利益を成す貿易国家で、エトルリア半島内で通用する貨幣は主にこの国が発行している。海外に多くの補給港や中継基地を持っていて、それの維持に命を掛ける海の女王様。とは言え内陸部にも幾つかの都市と要塞等を維持している。


 ヴァレリア侯国 ブレンダーノとラグーナの中間地点にある国家。

 近年ではラグーナと同盟を組んでいる。


 ギアーノ共和国 史実のジェノヴァにあたる国だ。昔はラグーナ以上の海洋国家だったらしいが、ラグーナとの経済戦争ポトラッチに敗北しその地位を失墜させた。現在ではブレンダーノの属国となり、その製品が多く流入してきて経済的に上向いているらしい。ギアーノの人間は民族衣装で青いズボンを履いているのが特徴。





「愚者は語り、賢者は黙る。聞き耳を立てて情報収集ですかな?」


 その言葉に後ろを振り返ると自分より5歳程の年嵩の青年が冷笑を浮かべていた。


「失礼ですが、卿の名は?」

「卿…ですか。フフ、失礼しました。その見た目と言動が一致していないもので」



「私の名は、ロレンツォ……ロレンツォ・ダ・バンコ。タウリニア貴族の家柄です」


 では、失礼致します。と言ってその男は去っていった、何だったんだ?


「良く分からんが疲れた……」



 会場内が暑く感じたので、外の庭園に出る……春の夜風が非常に心地よい。

 ふと、見ると誰かが会話しているが暗い影から誰かは判別できない。


 1人が話を終えると戻ってくる。マスカーニさんだ。


「……ああ、誰かと思えば公子殿ですか」

「こんばんは、マスカーニさん」


「そうだ、明日は時間が有るでしょう?私達と街を見に行きませんか?」


 嬉しかった。明日もあのメタボとチェスを指さねば為らないのかと思うと憂鬱だった。街を散策するのは良い気晴らしになるだろう。


「喜んでいただき良かったです……私はもう失礼するので、また明日」

「はい、御休みなさい。明日は宜しくお願いします」


 明日は何処を見て回ろうかと考えていた。ミラノみたいな感じだから服屋とかが良いかな。そんな事を考えていたので、男に声を掛けられるまで存在に気が付かなかった。



「こんばんは、少年」


 アメデーオ3世……なんで私なんかに話しかけてくる。


「そう緊張する事もなかろう。貴国とは友好国だ、襲ったりはせぬよ」


 凄まじい威圧感だ……カリスマとはこういう奴の事を云うんだな。

 父上も交渉に難儀なんぎするだろうな……私なら、相手にしたくない。


「むう……どうも私は冗談が下手なようだ。臣下の人間も笑ってくれん」

「そ、そうなのですか」


 公爵は芝生の腰を下ろす。自分だけ立っている訳にもいかないので隣に座る


「見事な庭園であろう、私の自慢だ。この暗さでは何も見えぬがな」

「昼間、訪問した時に一度拝見させていただきました。美しい庭園です」


「雄大な自然とは別の美しさが有るであろう、人の手で成されたHarmonia(調和)も悪くない」

「侯国では見られませんね。自然が身近に在るので、草木の形を整えるという考えが無いのでしょう………間伐や枝落としだけは違いますが」


 私の冗談に公爵が笑うと、語る。


「上手いな、公子は。この芝生では半年に一度、トーナメントを行ったりするのだ」


「公子、もし気に入ったならこの国で暮らすか?名家の娘を嫁に紹介するし、その才能を存分に生かす役職を用意いたすぞ」


 何言ってるの?と疑問になると公爵は、君の評判は調べさせてもらった。と前置きした。


「今の貴公は場所を得ているとは言い難いであろう。侯爵家とは言え次男だ、跡目を継ぐ事は出来まい。このままその才覚を坊主として腐らせるか?実に惜しい事だ。家宰として家を纏めるか?それで留まる才能ではないだろう」


 突然の侯爵の勧誘に私が言葉を話せないでいると、公爵は遠い眼をして見つめて語った。



「……俺は公爵家の3男だった。父と兄達は享楽きょうらくに溺れ国政をかえりみず、苦言をていす俺をうとんでいた。正直、兄達が乗馬事故と病で死んだ時は狂騒きょうそうしたぞ。そうで無ければ俺は今頃僧職だ、冗談ではない」


「このままでは君も同じであろう、才無くばののしられ、才を示せば忌避きひされる。家族では無くとも追従ついしょうする者達にめられるだろう」


「私は才覚を示すものは誰でも麾下きかに置く。我が国の最高司令官は放逐ほうちくされた貴族の息子だぞ。爵位が欲しいなら侯爵位なんぞ簡単に用意してやる、どうだ?」


 ああ、公爵は私を自分に当て嵌めて心配してくれているのだな。そう考えると公爵に親近感がわいた。



「閣下、私の祖父はガウル侯爵。万が一国を追われる羽目に

成りましたらガウルにでも逃げます。御心配は無用に願います」


「ははは、勧誘に失敗したか!君のそのガウル衣装、大変似合っているぞ……ではな」


 公爵が立ち去るのを見て、私も部屋へと戻る事にする。尻が冷たい。汚れてないと良いけど……



「……ふう、やれやれ。我が息子は本当に心配させてくれる」


 物陰に居た在る国を治める侯爵閣下はそう呟くと部屋へと戻った。




 翌日、マスカーニ夫妻達と買い物に出かける。父達は条約文章を纏めている。

 それが終われば、翌日には故国へ帰る、滞在するのは今日が最後だ。


「このお店がこの街で一番の商店ですわ!私もこのお店の御用商人に、何度も御世話になったのよ」


 その店は如何にも貴族向けな、と言うお店だ。やはり大都市だ、我が国とは品揃えも店の規模も違う。天上に描かれている豪奢ごうしゃな絵画、クリーム色の壁には聖人達の偉業をかたどった13枚のタペストリーや著名ちょめいな芸術家の絵画がかざられ、広間の中央にはエトルリア帝国時代の大理石像が鎮座ちんざし、かしの重厚な陳列台には各地の名産品や工芸品が所狭ところせましと並べられ居た。


御来訪ごらいほうお待ちしておりました、公子様。私は支配人のマルコと申します。

 本日は貸し切りで御座います、どうぞごゆるりとご覧になってください」


「貸し切ったのか、それはかなりの金額を使わねばなるまいな。

 さもなくば侯爵家は吝嗇りんしょくだとそしりを受けてしまう」


 私の冗談に皆が破顔はがんする。


「ご安心ください公子様、この店に在るものはすべて購入できます。

 購入できないものは、私と、この店舗だけです」




 綿入れされた緋色ひいろ天鵞絨ベルベット黒壇こくたんの椅子に腰かけて商品を運んできてもらう。大理石のテーブルには紅茶が載せられている。この世界では割と飲まれているらしい、

 私はコーヒー党だが……ひと口頂く、緑茶が懐かしい。


「このタペストリーはゼーラントの名産品で金糸をふんだんに使われています。如何ですかな?」

「良いですね、部屋の壁飾りに頂きましょうか」


 こういう時はバンバン買い物をする。評判と言うのも馬鹿に出来ない。他国で悪い噂が流れると外交に影響する。あとは東方で造られたパルティア絨毯じゅうたんとホイールロック式短銃を購入する。


「写本も数冊頂きたいですね。ディゴメデス法律書、ピウスの教会魔法全集、アリーフ・サールド年代記ですね。他にも目録を用意するので発見次第送ってください。他には…」


「ミンクのショールが欲しいですね、母上の土産物にしようかと。

 後はラグーナの手鏡を4つほど、女性陣が喜ぶでしょう」


 畏まりました。と支配人が言うと従僕に商品を取って来させる。


「ラグーナと言えばガラス細工も有名でしたわね、繊細な形には心奪われますわ」

「左様でございます、奥方様。ガラスと言えば造形の美しさはラグーナ。

 色の美しさはカンパニア。切子細工きりこざいくと言えば帝国のチェック地方と3大名産地で御座いますね」


「では、ガラス細工のグラスもお願いしますか?公子」


「そうですね、後はレースの飾りの着いたハンカチを10枚ほど」


これは主に贈呈用だ、御世話になった人達の

その他にも幾つかの商品を購入して店を後にする。すると、主人が見送りに来ていた。


「沢山お買いいただいて有難うございます。後これは代金とは別の贈呈品です」


 支配人の持ってきた箱には色とりどりのガラス製のペンが入っていた


「公子様は勉学熱心なようなので贈らせて頂きます。この街にご来訪の際にはまた御贔屓ごひいきください」

「うむ、この地に来る事があれば寄るとしよう」



 その後、この町自慢の大聖堂(内装の絵画の修復中で入れなかった)や一番高い鐘楼しょうろうを登ったりした。 昼食は街のリストランテで済ませた。この時に気が付いたのだが、着飾った平民階級が多く、レストランでも平民が食事を楽しんでいる様だった。


 恐らく富裕層の平民が多いのだろう、この国の領主は間違いなく名君だ。

 実力で採り立てると言うのは本当の話なのだろう、勉強になるな。


 その後、郊外にある自然庭園の散策を済ますと、少し日が傾いてきたので屋敷へと馬車を進める。


「いやあ、本当に楽しかったです。ウンベルトさん有難うございました」

「………」

「ウンベルトさん?」

「ああ、済みません。少し考え事をしていました。楽しんで頂きなりよりです」

「ええ、私も宝石細工などを数点買い求めましたわ」


 3人で会話をしていたのだが、馬車が停止した。外から怒号や叫び声とかが聞こえる。


……喧嘩だ


 御者の制止を無視して馬車から降りる。1人の大男が数人相手に大立ち回りを繰り広げていた。その男は隻眼で、頬に大きな傷跡が有り、肩ほどの髪を後ろに撫でつけていた。


「てめぇら!1人相手に何手間取ってんだ。取り囲んでやっちまえ!」


 じゃあ、お前が行けよ。と思うのだが……


「ハンッ!てめえらみたいなチンピラが幾ら居ようと!」


 突っ込んで来た2人の頭を大きな手で掴み


「一緒なんだよッ!」


 おおう、すげえパワー……片手で人間放り投げやがった。


「なめやがって、ぶっ殺してやる!」


 チンピラ首領が短剣を抜き放って突っ込んでいく……旦那、それは死亡フラグですぜ。

 案の定、長い脚の蹴り一発で沈む悪党。この人馬場さんか…


「兄さん!あなた何しているの」


 え、ルチアさん。兄さんって……え?




「がははは!いやあ情けない所見られたなあ」


 オリビエロ・マルガリオ ブレンダーノ貴族マルガリオ家の出身。

 本当は嫡子で子爵家の継承者だったのだが“御遊び”が過ぎて放逐され、仲間たちとガウル軍の傭兵隊長に雇われる。両親の死後、墓参りに故国に戻った際、戦争が発生したので参加するが色々大活躍して最高司令官に任命される。ダルタニャンみたいな奴だ。


「笑い事じゃないわ!あんな危ない真似して、いい加減身を固めて安定した生活しなさい」

「それは無理だ!いつ死ぬか分からない軍人、お固い暮らしなんて出来ねぇぞ!」

「まあ義兄さんも2人とも……その辺で」


 言い争いを辞めた2人だが、オリビエロの視線が私に向く。


「ピストーラか護身用には悪くない選択肢だ。撃ち慣れているか?」

 私は頷いた、ジョルジョに貰ってから何度も練習している。


「そうか、ならあの看板の文字は読めるか?」

「……剣の修理から鍋の穴塞ぎまで、金工ロッシの店」

「目も良いな、体格も痩せているが、筋は付いている。剣の練習をしているな」


 私は頷いた。するとマルガリオも目を細めて頷いた。


「ウンベルト」

「何ですか、義兄さん」

「こいつ貰っていって良いか?お前の所の親戚だろ。

 10年ばかり貸してくれたら優れた軍人にして返すぞ」


「お兄様!!」

「ハハッ、大丈夫だ!俺も従卒に困っていたんだ、悪い様にはしない。

 大人の遊びも教えてやるぞ坊主!」

「その御方はチェルヴィーノ侯爵家の御子息よ!!」


「……何だって?」





「…重ね重ね申し訳ない事をした」

「いや、気にしないでください」


 オリビエロから平伏されて謝罪をされた。気にしていないので頭上げてください。むしろ周りの目線が迷惑です。的な事を言った。2m近い人が頭下げると逆にそっちが威圧感あるわ。


「俺は弟と折り合いが悪くてな、店や兵舎とかで寝ているんだよ。

 じゃあ、俺は店に行くわ……2人共、元気でやれよ」


 そう言ってオリビエロは歓楽街へ消えて行った。


「さ、私達も屋敷に戻りますか」




 ブレンダーノの郊外を西へ向けて馬車は進む。都会も良いけど住み慣れた地を思いはせると高揚する。


「ヴィットーリオ、それは何だね?」

「ベルベットのクッションですよ。馬車の振動を和らげるために購入したのです」

「そうか、確かにこの振動は慣れぬものがあるな」

「父上、お使いになりますか?私は平気ですので…」

「済まぬな、実は最近、腰が痛むようになってきたのだ」


 うむ……これは確かに楽である。と父上が言っている。父に1つの箱を差し出す。


「本当は、屋敷に戻るまで秘密にしようと考えたのですが先に渡しますね」


 箱の中には一本のブランデーが入っていた。店で買い求めた奴だ。


「私は味が分からないので店の人にお勧めを

 選んで貰いました。私が飲めるようになったら開けましょう」



 私の言葉に父上は鼻柱を押さえ「そうか、そうか」と言っていた。



 親父と酒盛りを交わす、前世では余り実現できなかったが、この世界なら、実現できるだろう。



 遠くは無い未来に、夢をはせた親子を乗せた馬車は、故郷への道を進んでいくのだった。








         


解説


ポトラッチ

ネイティブ・アメリカンの風習で、相手に贈り物を送り、相手はそれよりも多い対価を返礼する。これを繰り返して最終的に礼が出来なくなった方が負け。ちなみに、対ギアーノ戦争で送り届けられた品は、交易先には賄賂を、相手の船舶には鉛玉を互いにプレゼントしていた。


民族衣装の青いズボン

デニムの事。ウォードと呼ばれるアブラナ科の藍の染料を使った。発行させて染めるので悪臭がする。

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