03.転校してくる前(過去) <前半>
みなさんこんにちは、RINGOです!
第3章を見てくださる読者の皆さん、ありがとうございます。
今回の章は、夢乃の前に学校でのことがかかれています。一体どんなトラウマなのか、読んでみてください!
(少し長すぎるので、前半と後半に分けました。ご理解の程よろしくお願いします^_^)
キーンコーンカーンコーン
まずい…。遅れる!
「はぁはぁはぁはぁ」
もう少しでつきそうなのに、全然進めてる気がしない。
学校が果てしなく遠く感じられる。
まだ寒い空気が、私の息を白く濁らせる。
学校への足取りがものすごく重たいよ…。
なんでこんなに遅刻しそうなのかというと、家が遠いから。
いつもはもっと早く家を出てるんだけど、今日はそんな気にはなれなかった。
だって、昨日、あんな事があったんだもん。
今日もそんなことされたら嫌だよ…。
やっとのことで、七星小学校の校門をくぐった。
今日は、1月28日。
…私の誕生日なの。
誰もいない下駄箱の静けさが今日を壊さないようにと願いながら、急いで靴を履き替えて、階段を上っていった。
今日、いつもより家を遅く出たのは、誕生日だから…。
パーティーをするわけでもないけど、家を出るか、ギリギリまで悩んでいたから。
そもそも誕生日くらい、普通の1日を過ごしたかったから。
だけど、そういうわけにもいかなかった…。
「も〜。ゆめの〜。遅刻するわよっ。早くいってきなさいっ。」
お母さんに言われてしまっては、逆らえない。
だって、お母さんも頑張ってくれてるんだもん。
私だって頑張らなきゃ。
何をされたって、耐えなきゃ。
我慢しなくちゃ。
お母さんに迷惑かけないようにしなくきゃ。
そんな思いが次々に浮かんできて、家を飛び出した…けど、思うように足は動いてくてなかったんだ。
だから、思ったよりも学校に着くのが遅くなっちゃった。
多分もう、1時間目始まってるだろうな〜。
急に教室に入っていったら、みんなにどんな顔されるだろう?
特に紗穂と瞳には。
この2人は、一軍女子のリーダーみたいな感じで、いつもグループの中心になって私をいじめてくるの。
あっあと、結美も。
結美は、二軍だけど、陰口とか、こしょこしょ話で、いじめてくるの、、。
紗穂たちと一緒にね…。
そんなことを考えてるうちに、教室の前まで来てしまった。
「ふぅー。」
もう、後には引けない…!
コンコンコン
勇気を振り絞って、ドアをノックした。
ざわざわしていた教室が、急にシーンと静かになった。
「………。」
どうやら、先生はいないみたい。
職員室にでもいるのかな…?
これじゃあ、ますます入りにくい。
「だれ〜?」
ついに、クラスのやんちゃ男子が、ふざけた口調で話しかけてきた。
「…。」
何もいえないまま黙っていると、紗穂たち一軍女子の声も聞こえてきた。
(早く行かなきゃ。)
心ではそう思っていながらも、なかなか足が動いてくれない。
どうしよう………。
だんだん焦ってきた。
もう、どこかに逃げてしまいたい!
そう思ったその瞬間。
ガラガラガラガラ
うつむいていた私の視界に、1人の男子が映った。
「おう!おはよう、星仲。そういえば、お前今日誕生日だろ?おめでとう!先生は、隼人と瞳の喧嘩を止めに行ってるよ。まだ朝の会もやってないし、今のうちに入っちゃえば?」
「えっ、あっう、うん。」
私に唯一優しく接してくれるのは、瑛人だけだよ。
でも、瑛人はクラス、いや、学年の超人気者だ。
仲良くしてくれるのは嬉しいけど、周りからの視線が怖い。
特に紗穂は、、。
瑛人は私と幼馴染だから喋りやすいだけなのに…。私だけと仲良くしてるってわけじゃないのに、私と喋るのが気に入らないらしい。
多分紗穂は好きなんだと思う、瑛人のことが。
だから余計に、私のことが憎いんだろうね。
嫉妬しちゃうのは仕方ないけど、相手が紗穂だから…。
余計にいじめられちゃってるんだと思う。
昨日もあんなことがあったのに、今日も嫉妬されるなんて、もう嫌だよ…。私はできるだけ目立たないようにうつむきながら、席についた。
「ゆめの、今日誕生日だったの?おめでとう!!瑛人と喋っててホントに楽しそうだったよね〜!いいなっ!」
(ギクッ)
急に話しかけてくるから、肩がこわばっちゃった。
後ろを見ると、やっぱり紗穂がいた。
でも、あの意地悪な顔じゃなくて、別人とも思えるくらいに、キラッキラのスマイルを浮かべてる。
そう。
紗穂は男子がいるところでは、元気で優しいいい子ちゃんを演じてるの。
ホント嫌になっちゃうよ…。
もうなれてきたけどね。
そして、1、2時間目が終わって、中休みの時間がやってきた。




