「騎士としての実力を認められた!」――そのブラックベアー十匹を倒したのは地味なメイドの私ですが?
「え。俺がご領主様のご令嬢と婚約?」
騎士のケイン様が、目を輝かせました。
「するする!もちろんする!あ、悪いな、サリアラ。ただの騎士隊長の娘であるお前と、ご領主様のご令嬢。比べるまでもないだろ」
「……そう」
「騎士としての実力を認められてだってさ。やっぱり、見てくれる人は見てくれているんだなあ」
上機嫌でそう言うと、ケイン様はご領主様のご令嬢とともに屋敷へ向かっていきました。
残されたお嬢様。サリアラ様の父である騎士隊長様も、悔しそうにその背中を見ています。
私、エナメルはそっとお嬢様のそばへ寄りました。
「お嬢様。よろしかったのでしょうか」
「何が?」
「あちらの方、おそらく大きな誤解をしていらっしゃいます」
「いいのよ」
お嬢様は笑いました。ですが、その目には涙が浮かんでいます。
「誤解でも何でも。選んだのは向こう。決めたのも向こうよ。私たちには一片の非もないわ」
「……はい」
ああ。私が余計なことをしたばかりに、大切なお嬢様を悲しませてしまいました。
余計なこと。
それは、Cランク相当の魔物、ブラックベアー。屈強な騎士一人と互角に戦うという魔物を十匹ほど討伐してしまったこと。
そして、その功績を、お嬢様の婚約者である騎士ケイン様へ譲ってしまったことでございます。
なぜ、こんなことになったのか。
やはり、一から詳しくご説明いたしませんことには。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ここ中央平原には、まだまだ魔物の脅威が多く残っていました。先の戦いで勇者様が魔王を倒したとはいえ、魔物そのものがすべて消えたわけではありません。
私が訪れた町も例外ではなく、大きな城壁に囲まれ、巨大な門の前では武装した門番さんが旅人を確認していました。
「旅人か!?」
「はい」
「ん?女か?よく女一人でここまで無事だったな。この辺りは最近、魔物が多い。とにかく早く町へ入れ」
「ありがとうございます」
親切な方です。
私は頭を下げて町へ入りましたが、このままでは立ちいきません。
宿へ泊まり続ければお金もかかりますし、何より私は働きたい。
早速、メイドとして雇ってくださるところを探さなければ。
そこで町を治める領主様のお屋敷へ向かい、使用人を募集している家がないか役人の方へ尋ねました。
すると、ちょうど町の騎士隊長様のお屋敷で、長年働いていたメイドが辞めたばかりとのこと。
家事をする人手が足りず困っているそうです。
これはちょうどよいですね。
私は紹介状を書いていただき、その日のうちに騎士隊長様のお屋敷へ向かいました。
「メイド経験は?」
「それなりにございます」
「それなり?」
「はい」
何百年か働いております。
ただ、それを正直に申し上げても驚かれるだけなので、詳しくは申し上げませんでした。
私は無事、住み込みのメイドとして雇っていただけることになりました。
そして、そこで出会ったのが、騎士隊長様の一人娘、サリアラお嬢様です。
大層美しい方でしたが、気取ったところのない、とても優しい方でもあります。
「エナメル。このお茶、美味しいわ」
「ありがとうございます」
「前のメイドが辞めてから、お父様と二人で本当に大変だったのよ。ずっといてちょうだいね」
「ありがたいお話です。はい、お嬢様がお望みになる限り、お世話をさせていただきます」
「約束よ」
「はい」
私は思っていた以上に早く、お嬢様と仲良くなりました。
そんなサリアラお嬢様には、婚約者がいらっしゃいました。町の騎士を務める青年、ケイン様です。
騎士としてもそれなりに優秀で、性格も明るい。
「サリアラ!」
「あら、ケイン」
「今日も綺麗だな」
「もう。またそんなこと言って」
誰が見ても仲睦まじいお二人でした。
私はきっと、このまま結婚されるものだと思っておりました。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
そんなある日のことです。
「エナメルが来てくれたおかげで本当に助かったわ。ずっといてちょうだい」
「ありがたいお話です。ずっとお嬢様のお世話をさせてくださいね」
「おいおい。二人で話ばかりして、妬けるな。俺のことも忘れないでくれよ」
「忘れてないわよ」
今日はサリアラお嬢様と、婚約者であるケイン様との交流の日。町の周辺に魔物がいないことが確認されたため、久しぶりに城壁の外へ出かけることになりました。
私はもったいなくも、お嬢様から「エナメルもついてきて」と言われたので、ご一緒させていただきました。
本当ならメイドは少し離れて、お二人の邪魔にならないよう影に徹するべきなのでしょう。
私は地味な顔をしておりますので、その点には自信があります。
ですが。
「エナメルもこっちに座りなさいよ」
「よろしいのですか?」
「いいの、いいの」
思いのほか、お嬢様になついていただいております。
困りましたね。
嬉しいです。
ところが、事件は起きました。
川のほとりでゆっくりしていると、茂みから魔物が飛び出してきたのです。
キラーウルフ。
「下がれ!」
ケイン様が剣を抜きました。
相手は一匹。騎士であるケイン様なら問題ありません。
数度剣を交えたあと、見事にキラーウルフを仕留めました。
「すごい!」
お嬢様が拍手します。
「まあな!」
ケイン様も得意そうです。
ですが、私は周囲を見回しました。
キラーウルフは本来、群れを作る魔物です。一匹だけで行動している方が珍しい。
「お嬢様」
「なに?」
「町へ戻りましょう」
「え?」
その直後でした。
ガサガサガサガサ。
森の奥から大量の気配。
「……ケイン?」
お嬢様の顔から笑みが消えました。
「サリアラ!走れ!」
姿を現したのは大量のキラーウルフ。
一匹、二匹、十匹。
いえ、もっといますね。
「お嬢様、町へ」
「でも!」
「私もおりますので」
「エナメル!?」
私はお嬢様を走らせ、ケイン様と二人でキラーウルフの足止めをしました。
ここまでは、まだ何とかなったのです。
ところが、悪いときには悪いことが重なるものです。キラーウルフたちの鳴き声。戦闘の音。血の臭い。それらに引き寄せられたのでしょう。
さらに森の奥から、巨大な影が現れました。
一つ。二つ。三つ。
「……嘘だろ」
ケイン様の顔が引きつります。
Cランク相当の魔物、ブラックベアー。
十匹ほど。
どうやら集団で移動していたところへ、私たちがぶつかってしまったようです。
一匹でも屈強な騎士と互角に戦える魔物。それが十匹。
「ケイン様?」
「……」
ケイン様が剣を落としました。
「ケイン様?」
「無理だ」
「はい?」
「こんなの……無理だ……」
疲労、そして恐怖。
ケイン様は、その場で意識を失ってしまいました。
「あら」
分からないでもありませんが。
仮にも騎士たるもの、少し情けなくありませんかね?
ですが、お嬢様の大切な婚約者です。死なせるわけにはまいりません。
私は袖を少しまくりました。
「仕方ありませんね」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
私は武器を使いません。かといって、強力な魔法が使えるわけでもありません。
私が長い年月をかけて磨いてきたのは、体術です。
魔力制御に熟練すると、自分だけではなく、他者の身体を流れる魔力もある程度分かるようになります。
魔力がどこへ流れているか。
どこの筋肉へ力を込めようとしているか。どちらへ身体を動かそうとしているのか。
それを見て、ほんの少しだけ動きをずらす。
ブラックベアーが巨大な腕を振り下ろしました。
私は一歩、横へ。
腕へ軽く触れます。
それだけ。
ブラックベアーの腕は私を外れ、すぐ横にいた別のブラックベアーの顔へ。
ばきっ!
「グオオオオオオ!」
「あら。申し訳ありません」
怒ったブラックベアーが突進してきます。
速い。
ですが、真っすぐです。
少しだけ流れを横へ。
どおん!
ブラックベアーは巨木へ頭から激突しました。
自分の力で、自分の身体を痛める。
力比べをする必要はありません。
相手が強ければ強いほど、その力を利用すればよいのです。
もっとも、これは自己流。誰かに教わったものではありません。
メイドとして働きながら何百年と、少しずつ磨いてきたものです。
メイド業ほどではありませんが。
こちらも、それなりに自信があります。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
二時間ほど経ちました。
「ただいま戻りました」
町の門。
門番さんが口を開けています。
私の背中には気を失ったケイン様。服は少し汚れてしまいました。
お嬢様が走ってきます。
「ケイン!」
「お嬢様」
「ケイン!ケイン!」
ちょうどケイン様が目を覚ましました。
「……サリアラ?」
「良かった!」
お嬢様が泣きながら抱きつきます。
「本当に良かった!」
「……俺」
「もう!」
それを見たケイン様も、そして私も、ほっとしました。
本当に無事で良かったですね。
そこで話が終わっていれば良かったのですが。
終わりませんでした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
翌日、町中が大騒ぎになりました。
キラーウルフの大群から婚約者を逃がし、さらにCランク相当のブラックベアー十匹を倒した英雄がいる。
そんな話が広まったのです。
問題は、その英雄がケイン様ということになっていたことでした。
「ケイン!」
騎士仲間が駆け寄ってきます。
「聞いたぞ!ブラックベアー十匹を倒したんだって!?」
「え?」
ケイン様が一瞬、私を見ました。
私もケイン様を見ました。
ここで私が説明すればよかったのです。
ですが、お嬢様の婚約者。そして、お嬢様が大好きな方。
この方の評価が上がるのなら、それでもいいのではないか。
そう考えてしまったのです。
「いや、俺も必死だったからな。途中から、あまり覚えてないんだけど」
「すげえじゃないか!」
「十匹だぞ、十匹!」
「騎士隊でもそんなことできる奴いないぞ!」
「いやあ。まあ……そこまででもないって」
……。
あら。
ずいぶん馴染むのが早いですね。
「さすがケイン!」
「将来は騎士隊長だな!」
「いやいや!」
ケイン様は笑っています。
「まあ、俺以外に戦える奴もいなかったしな」
……。
私がおりましたよ?
とは、言いませんでした。
これが私の失敗だったのです。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
話はさらに大きくなりました。
ブラックベアー十匹を倒した英雄。
その評判を聞きつけた町の領主様が、騎士隊長様とともに騎士の訓練所へやってきたのです。
そして、領主様のご令嬢も。
「あなたが、ブラックベアー十匹を?」
「ええ。まあ」
ケイン様は胸を張っています。
「すごいですわ!」
ご令嬢が目を輝かせました。
この時代、領主には政治力だけでなく、強さも求められます。魔物が跋扈する世界。領主自身が強ければ、それだけ領民からの信頼も得られる。
だから、領主のご令嬢が強い騎士へ嫁ぐ。身分差が多少あったとしても、決してありえない話ではありません。
そして、ご令嬢はケイン様を気に入ってしまいました。
「お父様」
「なんだ?」
「私、この方と結婚したいですわ」
「なっ!?」
周囲がざわめきます。
領主様も驚いていました。
「だが、この者には婚約者がいるのではなかったか?」
領主様が騎士隊長様を見る。
「はい。私の娘と」
「ならば――」
「え?」
ケイン様が声を上げました。
「俺がご領主様のご令嬢と婚約?」
「ケイン?」
お嬢様が不安そうに見ます。
「するする!もちろんする!あ、悪いな、サリアラ。ただの騎士隊長の娘であるお前と、ご領主様のご令嬢。比べるまでもないだろ」
「……そう」
「騎士としての実力を認められてだってさ。やっぱり、見てくれる人は見てくれているんだなあ」
ケイン様は、あっさりとお嬢様との婚約を捨てました。
領主様が強要したわけでもありません。
ご令嬢が奪ったわけでもありません。
選んだのは、ケイン様自身です。
「お嬢様」
私はそっとお嬢様へ寄り添いました。
「よろしかったのでしょうか。あちらの方、おそらく誤解しているかと」
「いいのよ」
「ですが」
「私たちに非はないんだから。どうなっても」
お嬢様は笑いました。
その目には、涙が浮かんでいました。
ああ。
私があのとき、きちんと説明していれば。
こんなことにはならなかったのかもしれません。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
しばらくして、再び町へ魔物が襲来しました。
「総員、配置につけ!」
お嬢様の父である騎士隊長様が、騎士たちを率いて城門へ向かいます。
領主様の直属騎士も出撃しました。
そして、そこを率いていたのがケイン様です。
ブラックベアー十匹を倒した英雄。その評判によって、ずいぶん早く出世なさったようです。
「俺に任せろ!」
頼もしいですね。
……本当に大丈夫でしょうか。
魔物の群れは二方向から迫ってきました。
騎士隊長様の部隊。そして、ケイン様の部隊。
私はお嬢様とともに城壁の上から状況を見守っていました。
「お父様……」
「大丈夫ですよ」
騎士隊長様が率いる部隊は、よく鍛えられています。隊列、連携、退路。すべてを考えながら、着実に魔物を倒していきます。
一方、ケイン様のところは。
「あら」
「どうしたの?」
「いえ」
少々、危なそうですね。
そして現れました。
ブラックベアー。
一匹。
ただの一匹です。
ケイン様が固まりました。
「……」
おや。
見覚えがありますね。
前回と同じ顔です。
「隊長!」
「ケイン様!」
「指示を!」
「……」
ブラックベアーが突進しました。
「う、うわああああ!」
そこからは、あっという間でした。
隊列は崩れ、騎士たちは逃げ回り、ケイン様も必死に剣を振るいましたが、ブラックベアーの一撃、二撃、三撃。
城壁からでも分かります。
全く相手になっていません。
「まずい!」
騎士隊長様が気づきました。
自分たちの正面にいた魔物を部下へ任せ、援軍として向かいます。
救出されたころには、ケイン様は全身傷だらけ。血を流し、死にかけていました。
幸い、命に別状はありませんでした。
ですが。
当然、ある疑問が生まれます。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「……どういうことですの?」
領主様のご令嬢が、寝台のケイン様を見下ろしていました。
「な、何が?」
「あなた、ブラックベアーを十匹倒したのではありませんでしたの?」
「……」
「今日は一匹でしたわよね?」
「いや」
「……」
「今日は、その……調子が悪くて」
「調子?」
「前回はもっと……」
「もっと?」
ケイン様は何も言えません。
領主様のご令嬢は、冷たい目で見ました。
「私、強い騎士だと聞いて、あなたを見初めましたの」
「はい」
「ですが、私に嘘をついていたのですか?」
「嘘じゃない!」
ケイン様が慌てます。
「みんなが俺が倒したって!」
「あなたも否定しませんでしたわよね?」
「……」
「それどころか、自分の実力として振る舞っておりましたわ」
「それは……」
ご令嬢はため息をつきました。
「婚約の話は、なかったことにしてくださいませ」
「待ってくれ!」
「失礼いたします」
こうしてケイン様は、二度目の婚約者も失いました。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
それから数日後。
玄関で仕事をしていると、見覚えのある男性が立っていました。
「あらあ」
私は笑いました。
「ケイン様ではないですか。何か御用で?」
「あ、いや……その……」
ずいぶん気まずそうですね。
「サリアラと会いたくて」
「サリアラ?」
「え?」
私はにっこり笑いました。
「他家のご令嬢を、一介の騎士が呼び捨てになさるのはいかがなものかと」
「あ……」
「もう婚約者でもございませんよね?」
「……く」
「どなたにお会いになりたいのでしょう?」
「き、騎士隊長のご息女と、お会いしたい」
「まあ」
私は少しだけ声を大きくしました。
「あらあ、まさか。領主様のご令嬢に婚約破棄されたから、やっぱりお嬢様とだなんて」
「お、おい!」
「まさかねえ」
かなり大きな声で言ってやりました。
「何だ?」
「どうした?」
近くにいた使用人、騎士、通行人まで何事かと集まってきます。
「領主様のご令嬢と比べるまでもない、とおっしゃっていましたものねえ」
「エナメル!」
「そんな高貴な方をお選びになったケイン様が、まさか今さら『ただの騎士隊長の娘』などお求めにはならないでしょう?」
「……!」
私はにっこり笑いました。
ケイン様の顔が真っ赤になっています。
周囲から、ひそひそと声が聞こえてきました。
「まさか」
「復縁を?」
「あんなこと言っておいて?」
「恥ずかしくないのか?」
ケイン様は耐えられなくなったのでしょう。
「くそっ!」
逃げるように去っていきました。
私はその背中を見送りました。
ふん。
お嬢様を悲しませた罰です。
物理的な制裁を受けなかっただけ、マシと思いなさい。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「エナメル」
「あら、お嬢様」
振り返ると、サリアラお嬢様が立っていました。
「……聞いていらっしゃいました?」
「ええ」
「まあ」
「エナメル」
「はい」
お嬢様は、呆れたような、嬉しいような、そんな顔をしました。
「あなた、怒ると結構怖いのね」
「そうでしょうか?」
「そうよ」
私は首をかしげます。
別に怒ってなど。
……。
いえ。
少しだけ、怒っておりました。
「でも、ありがとう」
「私は何も」
「それ禁止」
「はい?」
「エナメル、いつも『何もしていません』って言うでしょう?」
「そうでしょうか?」
「そうよ。今回だって、私のために怒ってくれた」
「……」
「だから、ありがとう」
「……はい」
私は少しだけ嬉しくなりました。
「それで、お嬢様」
「なに?」
「ケイン様とは、本当にこれでよろしいので?」
「いいの」
今度は、涙はありませんでした。
「領主様のご令嬢を選んだからじゃないわ。自分がやってもいないことで褒められて、そのまま調子に乗れる人だったって分かったから」
「……」
「結婚する前に分かってよかった」
「そうですね」
「ただ、当分、結婚はいいわ」
「まあ」
「エナメルと一緒にいる方が楽しいもの」
「光栄です」
「だから、ずっといてちょうだいね」
聞き覚えのある言葉。
私は頭を下げました。
「はい。お嬢様がお望みになる限り」
今度は、私も少しだけ学びました。
善意だからといって、何でも人へ譲ればよいというものではないようです。功績も、責任も、本来あるべき人のところへきちんと戻さなければならない。
メイドのお仕事も、同じですね。
誰かが間違えたなら、そっと直す。
汚れたなら、綺麗にする。
そして。
大切なお嬢様を泣かせた人が戻ってきたなら。
……少しくらい、追い返してもよいでしょう。
私は今日も、お嬢様のお屋敷で働きます。
だって私は。
メイドですから。




