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ShadowSraid  作者: 鬼子
異端の強者編
87/98

6

 シュウトと名乗った赤髪の人物を睨む。


 『万物変換』

 おそらく、近くにある物質を全く違う物質に変化させて、武器や物体を生み出す能力だろう。

 上手く扱えばとてつもなく強い


「来ないのか?なら・・・こっちから!」


 俺は叫んで瓦礫を蹴り飛ばす。

 砕かれた瓦礫はスリングのように素早く飛び、目の前に立つ男2人に飛んでいく。


 地下ということもあるせいか、薄暗く視界が悪い

 どうにかできないだろうか。


 大きな音と共に姿を消した2人。


「外したか・・・」


 でも、スカウト、斥候の属性の俺は耳がよく、獲物を見つけることに関しては誇りがある。

 例え姿が見えずとも、一歩一歩の動きまでもが手に取るようにわかった。


 ザッ


 視界の端で小さく音がなる。

 暗い、姿は見えない。でも、確かにそこを歩いた。


 ゆっくりと投げナイフを取り出し、静かに投擲する。

 

 キンっと音が鳴り、暗闇の中に一瞬火花が散る。

 瞬間。パァンと音と共に足に穴が空いた。


 激痛と共に、鮮血が溢れ出し右足を温かく伝う。


「・・・?」


 俺は言葉が出なかった。

 速い魔法と言うのはいくつも見た。

 戦いの中で、仲間が利用するもの、敵が利用するもの、魔法の速度は速かったが見えてはいたのだ。


 だが、今回は影すら見えなかった。

 暗闇がほんの一瞬光ると同時に音が鳴り響く。

 確認し、認識し、回避する事さえ敵わない。


 傷を受けたことを脳が理解するまでに時間がかかった。

 それほど速かったのだ。


「それが・・・」


「あぁ。そうだよ、銃だ。確実に当たるのはわかってた、未来を見たからな」


 『万能予知』

 分子だか、電子だかよくわからない。

 目に見えない物質の動きまで予知すると言うことだろうか?


 万が一そうだとしたら、不意打ちは通用しない。

 勝ち目は・・・ほぼないかもしれない。


 コツッ

 瞬間、つま先に何かが当たる感覚があった。

 すごく弱く、スカウト属性の俺じゃなければ気が付かなかったかもしれない。


「なんだこれ・・」


 俺はそれを上から見下ろし、光る何かを見つめる。


「薬莢だよ。銃が存在しない世界では見覚えないだろう?」


「あぁ。見覚えはない、でもただの筒はゴミだろ?」


 俺がそう話すと、黒髪の男は小さく頷きながらニヤリと笑う。


「まぁ、普通はな。 でもシュウトの能力上は・・・武器になる」


 瞬間、薬莢が震え出し、棘を放出する。

 それは俺の右目を捉え、貫いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈view:フィーニス〉


「ダリア!」


「ダリア様!」


 私たちは叫んだ、床が崩れ、落ちていく仲間を見つめながら。


「床が破壊されるなんて聞いてない!」


 私はジェイルを睨み、そう言った。


「俺だってしらない! 作戦が漏れたのか⁉︎違う、そんなはずない・・・」


 ジェイルは焦った声でそう話す。

 彼はきっと嘘をついてはいない。


 すると、頭の中をある疑問が駆け巡る。


「転移者・・・!」


「転移者だと⁉︎人間か、そうだ、そうだった。クソ!別世界のネズミがいるのを忘れてた!」


 ジェイルはそう怒鳴りながら大きな槍を構える。


「フィーニス!レメディ!だったよな、作戦変更だ! ダリアの回収を最優先!」


 そう話し、私たちは目の前の兵士の群れを睨んだ。

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