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ShadowSraid  作者: 鬼子
異国からの来訪者編
71/98

8

 見上げた時、空の眩しさに目を細めた。

 ため息を漏らし、右肩をみる。


 まだ出血が止まらず、血が流れ出ていた。


「・・・どうするか・・・」


 そう呟いた時、レメディがそばにより、手を当てる。

 緑色の光が溢れ、患部が暖かくなった。


「治療しています。動かないでください」


 レメディは治療する手を止めないまま、遺体となった彼らを見つめていた。


「彼らはなんなのですか?」


「わからん。異国・・・日本て言う国から来たらしい」


 そう話すと、レメディが目を見開く。


「日本・・・英語がある世界と同郷かもしれません」


「なに?」


 レメディは彼らを見つめながら口を開く。


「古い書物に記載があります。青い球体。その中には数百を超える国があり、多種多様な言語を扱い、争い、共存する生命が存在すると・・・」


 傷が塞がり、完全に血が止まる。


「ダリア!」


「フィーニス・・・」


 フィーニスが俺の方を見て顔を歪める。


「死んでたかもしれない」


「すまん」


 彼女は一度歯を食いしばり、すぐに表情を戻した。


「その状態で戦うつもり?」


「避けたいが・・・手段が他にない」


 フィーニスが耳をパタパタと動かしながら少し考える。


 数秒後・・・ため息を漏らしながら口を開いた。


「蒸気機関都市シャインソフィア」


「なんだそれ」


 俺は首を傾げながら問いかけた。


「小さな武器から兵器まで、なんでも作る加工屋の街よ。そこなら義手や義足があるかも、レメディと一緒なら神経を繋ぐこともできるかもしれないわ。現実的ではないけどね」


「でも、実際にこの身体で戦うのは不可能だ。神経を繋ぐことが出来なくても、義手の一本や二本・・・」


 俺がそういうと、レメディが俺の肩を叩く。


「ダリア様。フィーニス様のいう通り、神経の縫合ならできます」


 レメディがそう呟いた。

 

「・・・じゃあ、目的地はシャインソフィア・・・か。道中の魔物は任せていいか?」


「わかりました」


「構わないわ」


 そして、俺達は蒸気機関都市を目指して歩き出した。


「道どっち? あっち?」


「え?あっちじゃない?知らないけど」


「なんで提案したんだよ」


 ため息を漏らしながらキョロキョロとする。


「・・・ダリア様。聞き込みをするのがいいかと」


「だよな」


 そう言われて周りを見るが、彼らとの戦闘で周りに人間などいない。

 

「聞き込みをするために、聞き込みをする対象を探さなきゃな・・・」


「ですが、この騒ぎだとかなり遠くに行っているはず、それに私たちの情報も広がっているかと・・・話を聞いてくれる人間がいるかどうかを探さなくては行けません・・・」


「てことは・・・」


 顎に手を当て考えると、フィーニスが口を開く。


「聞き込みをするために、聞き込みをする対象を探す。だけど、その中から聞き込みに応じる人間を探さなきゃ行けないわけね・・・まぁ、ド派手に暴れたからね」


 3人とも深いため息を漏らす。

 

 フィーニスは小さく頭を振っていた。


「・・・行くか。人・・・あっちならいるかな」


 そう言って、血が滴る瓦礫の道を歩み始めた。

 これから流れる血はこれよりはるかに多いと、この頃はまだわからない。

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