心のこと
長い長い時間をかけて、
洞窟に石灰の柱ができるように、
長い長い時間をかければ、
人の心にも柱ができるだろうか。
自然を描く番組を見ていて考えた。
人の一生はあまりに短い。
何にも残らないうちに、
あっけなく幕を下ろす。
そのせいもあって、
心は変わらないんじゃないか。
遠い昔から、何も変わらずに、
同じ轍をぐるぐると回るみたい。
もしかしたら、人の心が
変わらないように、
人の一生は、あまりにも短く
できているのかもしれない。
それぐらい、人の心は
貴重なものなんじゃないのか。