生徒会ですと!?
さとし「生徒会!?」
その瞬間、東京が砂漠のど真ん中に突然変わったような感情になった。
千里「はい。実は生徒会で1人欠員が出てしましまして…あなたに声をかけさせていただきました。」
まじかよー、まあ先輩と同じ部屋で同じ空気を共有しあえるのでありかなとは思う。
でも、なんというか期待していた自分が情けなくなった。
さとし「ちなみに何をすれば…」
千里「空いたのは会計なんですが、頼めますか?」
さとし「ええ、まあ。」
あまり考えずに返事してしまったがまあいいだろう。
千里「じゃあ、明日の放課後生徒会室で待ってますね。では。」
その日の夜、さとしは机の上で改めて考えた。
本当に俺でいいのかな?そんな大事な役割を…
さとしは知らない間に寝落ちしてしまい、翌日生徒会会計1日目は遅刻。
高橋先生「なぜ、遅刻した?何か悩み事でもあるのか?」
さとし「実は…」
何があったか話おわると高橋先生は何故か笑い出した。
高橋先生「はっはっは、お前そんな事で悩んでんのか?そんなんじゃモテないぞー。」
余計なお世話だ。しかしこの後も10分ほど話し合い自信がついた。流石ベテラン教師だ。
放課後、生徒会室の前にいた。ガラッと引き戸を開け
「失礼しましゅ!」
あ、全力で噛んでしまった。しかし、そこには誰もいなかった。ひとまず安心。
校内を探していると生徒会新聞を壁に貼っている千里先輩がいた。
さとし「あ!千里先輩。生徒会室にいなかったんで探しましたよー。ほかの方達はいないんですか?」
千里「あら、ごめんなさい。ほかの役員は今日は別々に用事があっていないの。今日はやっぱりいいわ。仕事も無いし。よし!帰ろー!じゃあ、また明日。」
さとし「さようなら。」
千里「うん。さようなら。」
千里先輩はスタスタと早足で階段を上り生徒会室に置いてあるかばんを手に取り、帰っていった。
さとし「よし!おれも帰ろう。」
かばんを持って家へ帰る。その途中、同じ学校の制服の人でとてもテンションの高い女の子とすれ違ったが、その人物はまた次回に紹介しよう。