表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

スイ

「うわぁ、きれい・・・」


煌々とさんざめく星空。

森々と静まりかえった森のなか、闇夜の底にのまれながら、黒い折り紙に散りばめたような煌めきをうっとりと見上げる。

星の光を映してまたたく少年の瞳は翠色。


「きれいだねえ、ラズ」


足元に寄りそう黒猫を優しく抱き上げれば、それに応えるように長い尻尾を少年の腕にするりとからめる。

夜色をした少年の愛猫の瞳には夜空の輝きが閉じこめられている。


眠れない夜の秘密の散歩。

月もなにも見えない夜でも、この瞳を覗きこめばそこに星空が見える。

だから独りきりで待つ長い夜明けも、スイは全然さびしくなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ