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踏み出した一歩

「ふぁぁ、ねむ、なんだろ先生の用って。」

昼休みだと言うのに 、まるで夜と言わんばかりの眠そうなあくびをする少女。

手で口を覆って女子としてのエチケットを反射的に守って廊下をおぼつかない足取りで歩いて行く。

校長室前に辿り着くと、


眠戯明ねむりぎめいさん、急ぎなさい。」


担任の先生の声がした。


「失礼します…」


初めて入る校長室には明を含め6人の生徒がいた。


どの生徒も、色々と問題を起こしたとされるこの小学校きっての問題児または、運動が出来るとか頭のいいとかの優秀児たちのようだった。


「あなたたち6人にはこの学校を救う為にFPS大会に出てもらいます。」


「拒否すると退学、というかこの学校が潰れるのでよろしくー。」


この学校で6年近く過ごしてきたわけで、愛着が無い訳ではない。

突然の事としてどうしていいのか、眠気と合わさって分からないのも事実だ。


「やる。」


明が悩んでいる中、隣のクランの無口で有名な凡城サナが言葉を発した。

校長他、教師陣の顔が明るくなったのが分かった。


「私もやります。」


懸命にあくびを堪えながら、答えると担任の目に涙が浮かんだ。

どんだけ悪い子に思われてたんだろ。


「しゃーないなー。やりまーす。」


心底面倒くさそうに、声を上げたのは遠月杏子さん

運動神経が良くて、面倒見のいいクラスのお姉さんだ。(同級生だけど)


「「やります。」」


凛とした声を揃えて答えたのは、神崎倫、蓮の2人息ぴったりの双子で、よく先生にいたずらをしていた。


「やるしかないですよね?力になれると思いませんけど。痛そうですけど。」


生まれつき足腰が弱く、体育の授業も休みが多い明誠鵺めいせいぬえが最後に同意した。本来は嫌なのは見え見えではあったが。


「皆ありがとう。そして鵺ちゃん。君はオペレーター&作戦参謀が本職だ。前線を張ることはない。」


当然嬉しそうではあったが、何処か悲しそうな顔に見えたような気がした。


「ともかく、チームは勢ぞろいです。頑張りましょう。」


倫が声を掛けた。


「チーム名はどうするんですの?」


「確かになー。なんか欲しいよなー。」


「それより、リーダー誰がするのよ。」


蓮が話題を換えた。


「凡城さんとか?」


明が声を掛けた。

サナは首を横に振り、明を見つめ返した。


「あなた。」


サナがそう呟くと、


「そうね、あんたでいいわー。」


杏子が押し付けた。


「「じゃあそれで」」


「構いませんわ。」


倫、蓮が揃って答え、心底面倒そうに鵺も答えた。


「リーダー眠戯明決定ー。」

杏子が拍手をして声を上げた。それにつられて皆が拍手をし始めた。

明は、整理がついてないようで、おどおどしつつ、


「頑張ります…」


とだけ答えた。

今まで空気となっていた先生が


「次はチーム内の役割を決めて貰えるー?

前衛とか狙撃手とかそういうの。」


全員の頭の上に?が浮かんだ。


「狙撃手する。」


わけではなくサナだけは、分かっていたらしい。


「明は前衛フロント。杏子は前衛援護サブフロント。倫と蓮は遊撃アサルトかっ。鵺が通信オペレーター&補給。」


「分かってるんだね。」


「見てたから。皆の事。」


やっぱり自分よりリーダーにふさわしいと思いつつ、

何はともあれチーム「 」は一歩踏み出した。

チーム名がまだ決まって無かったので「」こうなりました。

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