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掌編小説集  作者: オリンポス
ヒーローショー
6/32

友人

 夕暮れのデパート屋上は、親子連れの家族で賑わっていた。

 なんでもこれから地元限定のヒーローショーがあるらしい。

 アドバルーンに吊るされた垂れ幕には、たしかにそのような記述がされていた。

 そのため屋上には簡単な舞台設定がなされており、登場キャラクターはテントの中で待機していた。

 ぼくは同じ小学校で、ともに勉強をする友人とヒーローショーを観に来たのだった。

「ヒーローショーなんて、初めて観に来たよ」

「おれもここ最近は勉学に身をやつしていたからな。こういうところに来るのは久しぶりだ」

 友人は小学生らしからぬ大人びた口調で言った。

 彼の成績は優秀で、事実大人っぽい雰囲気がある。

 だからなのだろう。

 一般的な小学生が使うのとは違って、背伸びをした感じがしないのは。

「楽しみだね。なんかこういうのってさ……」

「そうだな。小学生らしさを身につけるためには、たまにはこういうことも必要だな」

 こんな風にちぐはぐな会話をしていると、ヒーローショーが開演した。

 地元の戦隊ヒーローらしい。イタインジャーという珍妙な名前だった。

 内容は教育向けというよりは、お笑いライブのようなおかしさがあった。

 ストーリーが終盤へとせまってきたころ、悪役が観客席へとやって来た。

 そしてぼくを指名してステージへと引っ張り出す。

 ぼくは思わず赤面してしまった。友人はケラケラと笑っている。

 まさか小学校の教師ですとは言えない。

 低身長で童顔。

 子ども服に名札と黄色い帽子をかぶせればたちまち小学生に見えてしまうのだ。

 そんなことはまず言い出せない。

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