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掌編小説集  作者: オリンポス
贅沢品
31/32

時計

ギリギリで、投稿に間に合った!

「ヤバい、寝過ごしたっ!」

ぼくは遅刻のギリギリで、目を覚ました。

時計を確認すると、出社完了時刻の10分前だった。

「これはマズイぞ……」


ぼくは急いでスーツに腕を通し、腕時計のストップウォッチ機能を作動させた。


すると、あら不思議。

掛け時計の秒針が止まってしまったのだ。

いや、それだけではない。

報道番組のニュースキャスターさえ、動かぬままになった。


「よし、時間は止めたぞ」


あとは……。

あとはひたすら徒歩。

時間を止めている間は、交通機関も使えない。


疲れるが、遅刻するよりはマシだ。


怪しまれないように、会社の玄関口で止めた時間を元に戻し、担当の部署へと向かった。


「間に合った」はずだった。


が、ホワイトボードに赤で書かれた文字が、ぼくの頭を強く揺さぶった。


『担当者会議があるため、10分早めに朝礼を行う』


「間に合わなかった」

ぼくはがっくりと膝をつき、2度と寝坊はしないと心に誓った。



「寝る前に時間を止めれば、いくらでも寝れたでしょ」とか言わないでください(笑)。

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