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掌編小説集  作者: オリンポス
贅沢品
28/32

300文字小説です。

「このレースに参加するためだけに、この靴を買ったんだ。がんばらなくっちゃ!」

 ぼくは視線を落として真新しいランニングシューズを見た。


 靴底は薄く。

 素足と同じ感覚で走れるにもかかわらず。

 耐久性に優れていて。

 長距離を走っても磨耗しにくいのだ。


 スタート地点に、ぞろぞろとランナーが集まる。


 空に向かって、ピストルが撃たれた。わっと選手が散る。

 スタートダッシュこそ失敗したものの、気が付いたらぼくが首位になっていた。


「よしよし、これはイケるぞ!」

 と、悦にひたったのも束の間。


 信じがたい光景に、ぼくは足を止めることになる。


「砂利道じゃないか。これは走れないよ」

 靴底が薄く、素足の感覚で走れるため。

 砂利道は天敵だった。

メリークリスマスイブ♪


ちなみにクリスマスは仕事です(泣)。

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